「せっかくフリーランスになったものの案件が取れない」「受かったはいいけど仕事が途切れてしまった」と悩んでいるフリーランスの方は多いと思います。フリーランスは自由に仕事が決められる反面、仕事がなくなってしまうリスクも抱えています。
フリーランス歴のWebライター2年の筆者も案件が取れなかったことや、継続案件が打ち切りになってしまった経験が何度もあります。ところが最近になって次々に新しい仕事が決まり、やっとフリーランスとして生きていけそうな兆しが見えてきました。
そこで今回は、案件が取れない原因や対処法について、筆者の経験をもとにご紹介します。
案件が取れない、仕事が途切れる原因
コロナ以降フリーランスが増え、1つの案件に何十人もの応募が殺到する事態になっています。また、案件が取れている中級者でも、急な打ち切りなどで仕事が途切れてしまうことも多々あります。案件が取れない、仕事が途切れてしまう原因はいったい何なのでしょうか。
スキル・実績が足りない
まず1番に考えられるのがスキルと実績不足。案件を依頼するクライアントは、経験があって、即戦力になる人材がほしいと思って募集をかけていますよね。一から文章の書き方を教えてくれるわけではないので、応募する時点である程度のスキルが求められます。
中級者でもスキルがクライアントが求めるレベルに達していないと新しい案件に受かるのは難しいでしょう。また、せっかく受かったとしてもスキルが不足していると、継続の依頼をもらえないことも。
筆者も受かったものの継続に至らず、1回で終わってしまったお仕事が何件もありました。案件が取れなかったり、仕事が途切れたりしたときは、スキルと実績不足だと考えて対策をしましょう。
営業力がない
筆者もそうなのですが、自分を売り込むのが苦手な人は多いと思います。次々にお仕事を取れているフリーランスの方は、営業や自己PRが上手。自分を採用することでクライアントにどんなメリットがあるのか、どんなことができるのかをしっかり伝えられければ、目に留めてもらえません。
とくに注意したいのが自己PR文のテンプレート。クライアントは何十件ものPR文を見ているので、テンプレートを使っているものはすぐにバレてしまいます。よっぽど強い実績やスキルが書かれていれば話は別ですが、ほとんどの方は埋もれてしまうでしょう。
仕事を選びすぎている
仕事を選びすぎているのも案件が取れない原因の一つ。好きな仕事を選べるのがフリーランスのメリットですが、はじめから選り好みをしすぎると仕事がひとつも取れなくなってしまいます。
初心者のうちは、とりあえずなんでもやってみるのがおすすめ。筆者は現在グルメ系のお仕事がほとんどですが、はじめて間もないころは、カメラの記事や転職の記事、不動産の記事など、とりあえずいろんなものに挑戦していました。
続けていくうちに得意なジャンルが決まってくると思うので、はじめのうちはいろんなことにチャレンジしてみましょう。
仕事が途切れた時の対処法
仕事が途切れる原因がわかったところで、気になるのが対処法ですよね。筆者もフリーランスのWebライターとして活動していますが、まだまだ安定はしていません。とはいえ最近徐々に新しい案件が増え、ステップアップの兆しが見えてきたので、どのようなことを行ってきたのかシェアしていきます。
ポートフォリオを充実させる
仕事を取るときに欠かせないのが、これまでの実績などをまとめたポートフォリオ。仕事がない時期は、まとまった作成時間を確保できるタイミングだとポジティブにとらえて、ポートフォリオを充実させましょう。
とはいえ著作権の関係で、載せられる実績がない人もいるはず。そんなときはブログを開設して、記事を作ってみるのがおすすめ。ブログでポートフォリオを掲載していれば、そこ経由で依頼がくるかもしれません。
一件一件全力で営業する
しっかりポートフォリオを作り込んだら、あとは気になる案件に応募してみましょう。片っ端からポートフォリオを送りつけるのではなく、「コレだ!」と思ったもの一件一件に全力で営業するのがおすすめ。
「1日20件営業しよう!」と思うと、ただポートフォリオを送る作業になってしまいます。それよりもしっかり応募文を読み込んで、クライアントがどんな人材を求めているのかを把握し、それに沿った自己PR文を丁寧に作るほうが受かる確率が上がります。
採用する側の立場になってみて、「この人と仕事がしたい」「この人ならやってくれそう」と思ってもらえるように全力で営業しましょう。
スキルアップの時間に充てる
せっかくフリーランスになったのに、「案件が取れない」「契約を打ち切られて仕事がなくなった」となると、とりあえず単価の低いブラック案件でもいいから…と片っ端から応募したくなります。
そこをグッとこらえて、スキルアップの時間ができたと考えてみてください。本を読んで勉強したり、自分でテーマを決めて記事を書いてみたり、好きなライターさんの記事を写経してみたり、とにかく手を動かして、スキルの向上に時間を費やしましょう。
また、1つでも案件があるなら、クライアントから高評価をもらえるよう全力で取り組んでみてください。クライアントからいい評価を得られれば、単価がアップしたり、本数を増やしてもらえたりする可能性があります。
コミュニティやスクールに参加する
案件が取れないとき、仕事が途切れたときにぜひおすすめしたいのがフリーランスのコミュニティやスクールに参加すること。筆者は最近初めてWebライターのコミュニティに参加して、「もっと前から入っておけばよかった」と後悔しています。
いままでは、仕事を教えてもらいながらお給料が貰える会社員気分が抜けず、「稼ぎたいから働いているのに、何でお金を払って勉強しないとといけないんだろう」と思っていました。
ところが、ライター仲間とコミュニケーションをとったり、スキルのあるライターさんや編集者さんからFBをもらったりするのは、成長していくうえで外せないステップなのだと初めて気がついたんです。
コミュニティに入ってから、クライアントさんから文章を褒めてもらえる機会が増えて文字単価もアップし、新しい案件も立てつづけに受かりました。何から手をつけたらいいかわからない初心者の方、自分の実力に不安がある方は検討してみてください。
専門分野を作る・極める
専門分野を作っておくとフリーランスとして生き残りやすくなります。筆者は管理栄養士の資格を活かして栄養に関する記事やグルメ記事を中心に執筆しています。
栄養系の記事は好きな分野だからリサーチしていても楽しくて、ある程度頭に入っているのでスムーズに書けます。ところがまったく知らないジャンルになると、手が止まってしまうことも……。
もちろん、どんな仕事も同じクオリティでこなせる能力があったほうがいいかもしれませんが、誰もが習得できるものではありません。コスメが好きなら美容系、キャンプ好きならアウトドア系など専門分野に特化することで、仕事が取りやすくなります。
これといった専門分野を持っていない方は、作ってしまうのもアリです。興味がある分野の本を何冊も読んで勉強し、とりあえずはじめは単価が低い案件でもいいので実績を作り、どんどんレベルアップさせていきましょう。
フリーランスは自由に仕事ができる分、案件が取れなかったり、仕事が途切れてしまったりといったリスクがつきものです。誰にでもあるものだと思って、スキルアップの時間に充てたり、ポートフォリオを作ったり、専門分野を極めたりして、目の前のことに全力で取り組みましょう。