フリーランスになったとき、一番に頭を悩ますのが日々の収支管理。毎年確定申告の時期になってから、「こんなことなら定期的に入力作業をしておくんだった…」と後悔する人も多いはず。
「今年こそはちゃんと管理しておこう」と思っている方におすすめなのが、収支管理アプリです。アプリを使ってコツコツと管理しておくことで、確定申告のときに慌てて整理することなく、無駄な時間を使わずに済みます。そこで今回は、フリーランスの方におすすめの収支管理アプリを3つご紹介します。
青色申告のための確定申告アプリ:青色申告帳
「青色申告のための確定申告アプリ:青色申告帳」は、フリーランスが行う青色申告に特化した収支管理アプリです。確定申告の知識がなくてもできるので、フリーランス初心者におすすめです。
アプリの特徴
青色申告の知識がなくてもOK
「青色申告のための確定申告アプリ:青色申告帳」の特徴は、申告の手順がわかりやすいこと。青色申告は控除額が最大で65万円分も浮かせられるというメリットがありますが、手続きや記帳が複雑。年に1回しかやらないため、毎年やり方を忘れてしまっていませんか?
このアプリには、青色申告提出までの手順がわかりやすく書かれているので、手順に沿って書類を作成すればOK。いちいち調べなくてもいいので、確定申告のハードルがグンと下がります。
申告に必要な項目を自動生成できる
青色申告の際は、「損益計算書」や「月別売り上げ(収入)金額及び仕入金額」、「貸借対照表」などを入力する必要があります。家計簿のように日々の収入や経費を記録しておけば、申告に必要な項目を自動で生成してくれるんです。
申告の時期になったらデータを出力するだけで確定申告が完了。煩わしい確定申告が一瞬で終わります。データはCSV、PDF出力ができるので、毎年のデータを保管できますよ。
毎月の収支がわかりやすい
日々の取引入力によって、自動でレポートが作成されます。画面下にある「収入と経費」をタップすると、日々の入出金をカレンダー形式で確認できます。定期的にチェックして「いつ、何に、どれだけお金を使っているのか」を把握しておくのがおすすめです。
「レポート」をタップすると円グラフが表示され、お金の出入りが一目でわかります。入出金はカレンダーで確認しつつ、収支は円グラフで振り返りましょう。
料金プラン
フリープランは、登録や出力の回数に上限があります。制限なく使い方はプレミアムプランがおすすめです。
フリー | プレミアムプラン | |
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料金 | 0円 | 1,000円/月6,000円/年 |
機能 | ・月の登録上限:15回・CSV出力階数:5回・勘定科目数の上限:無制限・指定日一括入力:無制限・CSVファイル:無制限 | ・月の登録上限:無制限・CSV出力階数:無制限・勘定科目数の上限:無制限・指定日一括入力:無制限・CSVファイル:無制限・決済資料の出力・複数帳簿の制作・iCloudバックアップ・TouchID・FaceIDの認証・広告削除 |
確定申告アプリKaikei
「確定申告アプリKaike」は、年間2,800円から使える業界最安値のスマートフォン会計アプリです。「確定申告を手軽にやりたけど、あまりお金はかけたくない」という方におすすめです。
アプリの特徴
家計簿感覚で使える
「確定申告アプリKaikei」の魅力は、操作が簡単で家計簿感覚で使えること。経費を記録を作るときは「通信費」「消耗品費」「水道光熱費」といったアイコンを選んで金額を入力するだけ。2ステップでできるので、まとめて記録する場合も面倒くさくありません。入力が完了しても画面が切り替わらず、次の仕訳を続けて記録できます。
ワンタップでExcel出力・印刷ができる
入力したデータは、Excelで使えるCSV形式でいつでも出力できます。仕訳帳や勘定科目ごと、取引先別のデータ出力もOK。そのまま印刷して紙で保存することもできますよ。
決算書と確定申告書の作成機能は付いていないので、青色申告の場合は別の会計ソフトで作成する必要がありますが、一から入力するより簡単。「確定申告アプリKaikei」からダウンロードしたデータを、帳簿として保存しておくことも可能です。
ロック機能が使える
重要なお金の管理をする以上、セキュリティが強固なアプリを選ぶことが大切。セキュリティがしっかりしていないと、資産額やお金の使用状況、行動パターンが第三者に渡ってしまう危険性があります。「確定申告アプリKaikei」では、暗証番号を設定すれば、大事な会計データの閲覧をロックできます。FaceID、Touch IDなどのiPhone Xの最新機能にも対応していて、不正なアクセスを防止できますよ。
料金プラン
お試しプランでは、ほぼすべての機能を利用できます。勝手に有料プランになって課金されることはないので、安心して使えます。ただし無料だと1月あたり16件までしか収支データを登録できないので、活用したい人はスタンダードプランへの加入がおすすめです。
お試しプラン | スタンダードプラン | オプションプラン | |
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料金 | 0円 | ・初年度 2,800円/年・次年度以降 3,500円/年 | ・300円/月・3,000円/年 ※初月1ヶ月無料お試し |
機能 | ・データ登録:16件/月 ・Excelの出力回数制限 ・レポートページの制限 | ・データ登録の回数制限なし ・年間カテゴリレポート閲覧 ・CSVデータ出力回数、無制限 | ・固定収支の自動登録機能 ・複数の帳簿づけ(5冊まで) ・限定テーマカラーの解禁 |
確定申告 マネライズ – 個人事業主の会計ソフトと青色申告
「確定申告 マネライズ」は、iPhoneやiPad、Macユーザーのための会計アプリ。銀行連携や書類作成機能といった機能がない分、軽快でスムーズ動作するのが魅力です。
アプリの特徴
いろいろなデバイスで使える
このアプリの特徴は、iPhone、iPad、Macからアクセスできること。iCloudでのデータ同期にも対応しているので、好きな端末から操作が可能です。
使った経費をパパッと入力したいときはスマホやタブレットで、月に1回まとめて記録したいときはパソコンでといった使い方ができます。また、会員登録やログイン不要なので、手軽にスタートできますよ。
シンプルで簡単に使える
「確定申告 マネライズ」の人気の理由は、シンプルなデザイン。余分な機能を削ぎ落としているため、使い方を覚える必要がありません。収入や支出を記録するときは、「+」ボタンをタップして、日付や金額、カテゴリを入力するだけ。
収支を見たいときは「グラフ」、確定申告に必要なデータは「表」から確認できます。とにかく画面が見やすくて、誰でも簡単に使えます。
自由にカスタムできる
支出のカテゴリーは全部で18科目ですが、使わないものもあります。たとえばフリーランスのWebライターなら、商品を発送することがないので「荷造運賃(売上商品の発送にかかる梱包費・発送費)」は要りません。
また個人でやっているなら「給料賃金(従業員の給料・賞与)」も必要ないでしょう。そういった使わない項目を削除できるので、より画面がスッキリして操作しやすくなります。
経費の内訳を詳しく管理したいときには、補助科目を設定できます。「水道光熱費」の補助科目として「電気代」「ガス代」「水道代」を設定したり、「旅費交通費」を「宿泊費」「電車代」「航空券代」の3つに分けたりするといいでしょう。補助科目を設定しておくと、何にどれだけ使っているのかがわかりやすく、コスト管理に役立ちます。
料金プラン
「確定申告 マネライズ」は無料でも利用できますが、プレミアムサービスに課金することで、取引の入力数が無制限になったり、複数帳簿が利用可能になったりします。
無料プラン | プレミアムサービス | |
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料金 | 0円 | ・580円/月 ・4,800円/年 |
機能 | ・取引回数:50件 | ・無制限の取引入力 ・iCloudデータ同期 ・複数帳簿 |
収支管理アプリを活用しよう
確定申告の時期に慌てないようにするためには、日々の収支管理が欠かせません。収支管理アプリを利用して「どの会社から売上が出て、どのくらいの経費がかかるのか」をしっかりと記録しておきましょう。今回ご紹介したアプリを参考に、自分が使いやすいものを選んでみてくださいね。