AI技術が発展し、自動で文章作ってくれるものやデータ分析をしてくれるものなど、いろいろなツールが増えてきています。そんな中、注目を集めているのがキーワードを入力するだけで画像を作成してくれるイラストAI。
たくさんのイラストAIアプリが登場しているため、どれを選べばいいのかわからないと思っている方も多いはず。また、どこまでキーワードに合ったイラストを作れるのかも気になります。
そこで今回はいくつかのイラストAIアプリを使って、どんなイラストが作れるのかを実験してみました!無料で使えるものを選びましたので、AIでイラストを作ってみたい方はぜひ参考にしてください。
Picsart(ピクスアート)
「Picsart(ピクスアート)」は、誰でも写真・動画編集を簡単にできるアプリです。AI技術を使ったイラストの自動生成にも対応しており、キーワードやスタイルを設定するだけで、簡単にイラストを作ってくれます。
完成したイラストを自分好みに編集・加工することも可能。1日に10枚までといった回数制限を設けているアプリが多い中、こちらのアプリは制限なしで何回でも使えます。
イラストを作ってみた
まずは画面下の「+」を押して「AI画像」を選択します。ツールバーに英語でキーワードを入力しましょう。試しに「Futuristic restaurant(近未来のレストラン)」を入れて画像を作ってみました。
10秒ほど待つと4枚の画像が完成。SF映画に出てきそうな、スタイリッシュなレストランのイラストが並んでいます。「結果をさらに表示」をタップするとさらに4枚のイラストが追加されます。
完成した画像はエフェクトやブラシ、ペイントなどを使って好みのスタイルに編集可能。AIと自分のセンスを組み合わせた、オリジナルのイラストを作れます。
続いては「rabbit enjoying camping(キャンプを楽しむうさぎ)」のイラストを作ってみました。キーワードを入力して61種類あるスタイルから好みのテイストを選びます。今回はゴッホとモネの2パターンでイラストを作ってみました。完成したイラストがこちら。
アートには詳しくありませんが、確かにどちらもゴッホとモネを思わせる質感になっています。とにかくスタイルのバリエーションが豊富で、1つのキーワードに対して複数のイラストを作ってくれるので、うまく使いこなせばイメージ通りのイラストが作れそうです。
LINE:お絵描きばりぐっどくん
「お絵描きばりぐっどくん」は皆さんご存じのトークアプリ「LINE」で使えるサービスです。友だち追加をするだけで使えるので、新しくアプリをインストールする必要ありません。使い方は簡単で、トークルームに書きたいイラストのキーワードを送るだけ。10秒ほどでキーワードに沿ったイラストが送られてきます。
なお、1日の利用回数の上限は3回まで。翌日になると回数制限がリセットされます。枚数無制限でAIアートを楽しみたい方は、月550円のプレミアムメンバーに加入しましょう。
イラストを作ってみた
さっそく適当に思いついたキーワード「カバを持ち上げる赤ちゃん」を送ってみます。バーベルを持ち上げるように両手を上げている赤ちゃんをイメージしていたのですが、少しゾッとするような画像が完成してしまいました。
なんと、カバの目から人間の指のようなものが……。無理難題のキーワードを送ってしまったからかもしれませんが、赤ちゃんはカバに寄り添っているだけで持ち上げてはくれませんでした。無茶な指示を出すと、このようなホラー画像ができてしまうので注意が必要です。
続いては簡単なものにしようと「寝ている猫のイラスト」をオーダー。今度こそかわいいイラストを作ってくれることを願いながら待ってみました。
筆者のオーダーが下手なのでしょうか。とても個性的なイラストができてしまいました。このツールを使えるのは1日3回まで。最後になんとかして綺麗なイラストを作りたいので、おすすめに出てきたキーワードを入れてみました。
ディズニー映画に出てきそうな素敵なお城と草原のイラストが完成!これはたしかに最高品質です。「お絵描きばりぐっどくん」を使いこなすには、キーワードのチョイスがかなり重要。しかし想像もしていなかったイラストが作れるので、逆に楽しめるかもしれません。
Wonder – AI Art Generator
「Wonder – AI Art Generator」は、キーワードを入力してスタイルを選択するだけでAIがイラストを自動生成してくれるアプリです。「Animation」や「Novelistic」など20種類以上のスタイルがあり、油絵風から3D風のイラストまで作れます。
海外のアプリですが、テキストを自動で翻訳してくれるので日本語入力でもOK。基本機能は無料で利用できますが、無料プランの場合広告を30秒見ないと画像が作れず、1日5枚までの制限もあります。
イラストを作ってみた
有名なスポットのイラストが作れるのかを試してみたくなり、「夕日に輝くオペラハウス」というキーワードを入力してみました。
実際の写真と見比べてみると少し形が違うように見えますが、空のグラデーションとオレンジ色に染まったオペラハウスが幻想的です。「Oil Painting」というスタイルを選択したので、本当に油絵みたいなイラストに仕上がっています。
続いてはスタイルの一覧にミッキーのイラストがあったのでそこからヒントを得て、「ディズニー映画に出てきそうなおばあちゃん」と入力してみました。広告を30秒見て完成したイラストがこちら。
ピクサー映画に出てきそうな、カラフルなおばあちゃんのイラストができあがりました。「Wonder – AI Art Generator」では簡単なキーワードを入力すれば、綺麗なイラストが一発で作れます。
AIイラスト Plus
「AIイラスト Plus」は、キーワードを入力するだけでアニメ風のイラストが作れる画像生成アプリです。キーワードが思いつかない場合は、あらかじめ用意されたスタイルを選択するだけでOK。
「女の子」「初老の男性」といった人物像やアングル、ポーズ、感情、背景などさまざまな項目があります。そのほか、髪型や服装といった項目もあるので、具体的なイメージが決まっていなくても理想のアニメ風イラストを作ることが可能。
イラストを作ってみた
まずは以下の項目を選択してイラストを作ってみました。
・人物:大人の女性
・スタイル:水彩画
・髪型:ボブ
・服装:Tシャツ
・エフェクト:太陽
・表情:笑顔
・背景:喫茶店
少し不思議なポーズをとっていますが、背景の車や植物などが綺麗に描かれています。続いては、「山と川」というキーワードでイラストを作成してみます。
淡い色合いの幻想的な自然の風景が出来上がりました。
「旅行」のキーワードを入れてみると、空を飛んでいる女の子のイラストが完成。背景にはキラキラした夜景が描かれていて、ファンタジーな雰囲気です。
このようにアニメキャラクターだけでなく、使い方次第でいろいろなイラストが楽しめます。
AIでイラストを制作してみよう
イラストAIアプリは、キーワードを入力するだけでさまざまなイラストや画像を作成してくれる画期的なツールです。アニメ風のイラストに特化したものから、LINEで使えるものまで種類はさまざま。
思った通りの作品にならなかったり、少し変なイラストができてしまうこともありますが、AIの発展に伴って今後はさらに進化していくはずです。今回ご紹介したアプリを参考に、イラストを作成してみましょう。