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【2021秋季】タイ語検定5級の独学勉強法!2ヶ月でゼロから合格した流れ

今回はめでたくタイ語検定5級に合格しましたので、”完全にゼロ”の状態から「何をやったのか」「どの参考書を使ったのか」「どういう流れで勉強したのか」といった部分をご紹介します。タイ出張が決まってしまった!という方などは参考にしてみてください。

受験の最初のきっかけは、社長より「タイ出張あるかも」と告げられたこと。まずは「タイに行く機会があるなら、ゼロよりは1mmでも知識をつけてから行った方が良いかな」と考えました。

しかしそれよりも、今後需要が高まりそう&英語に比べて競争率が低そう&何かを勉強したいというモチベーションの方が大きかったかもしれません。現在空前のタイカルチャーブームですし、実際に試験会場も若い方で賑わっていたのを見て、受けといて正解だったかもなあと感じました。

【2ヶ月】タイ語検定5級の独学勉強法を流れで紹介

タイ語検定5級の合格通知と認定証

10月頃、タイ語検定を受ける前の筆者の実力はというと、「コップンカー」「サワディーカー」がギリギリ恥ずかしくて言えないぐらいのレベル。試験日を12月に控え、まさに「タイ語検定 5級 ゼロから」「タイ語 むずすぎ」などと検索し始めた頃でした。
その後完全に知識ゼロから挑戦し、得点は91.3点(今回の合格点は71.6点)であったため、勉強法を紹介してもギリギリ怒られない状態ではあるかなと思います。
ここでは、合格までにやった勉強法を流れでご紹介します。

※例題や出題形式など、公式ページでわかる内容は割愛しています。

1.タイ文字に触れる(書く・アプリを使う)

タイの冷蔵庫
タイのシェアオフィスの冷蔵庫(読めない)

早速ですが、5級では全く出題されない「タイ文字」に触れていきます。ただ合格したいのであれば飛ばしていいかと思うのですが、あの「みみず文字」を全く知らない状態で取り組むことに不安を感じたため一瞬触れておくことにしました。
そこで使用したのが下記の2つ。

タイスタさんの練習帳

タイ文字の練習帳
1文字目から書けてない

YouTubeやGoogleで検索すると、やたらと出現するタイスタさんのコンテンツ。ありがたくこちらのサイトから一通り印刷させて頂き、無心で書いてみました。全然うまく書けないので途中からはやけくそですが、「触れることが大事だ!」という一心でなんとか1周を追えました。こちらは1日で集中して書いたのみで、暗記してはいません。

Thai Reading(アプリ)

タイ文字アプリのスクショ
音声も流れます

こちらは感覚的にタイ文字が覚えられるアプリで、途中まで取り組みました。
少し触れるだけでも、「子音と母音の組み合わせがあるんだ」「この文字ってこんな読み方なんだ」といったざっくりとした仕組みがわかります。
Thai Reading』のおかげで、タイ文字を見た時に感じる「意味不明な象形文字!」という感覚から「なるほど、この組み合わせだからこう読むのか」ぐらいまではいけるようになりました。
実際に読んで発音出来るようになるまでの道のりは長いですが…

2.『文法からマスター!はじめてのタイ語』で入門

文法からマスター!はじめてのタイ語

次にやったのがこちら、『文法からマスター!はじめてのタイ語』です。とにかく全くの無知だったので、まずはとっつきやすいものに取り組んでみることにしました。
軽く1周やっただけだと「文法がわかった!」とまではいきませんが、うっすらタイ語の並びのクセや単語の雰囲気がわかります。

ただ、途中で気付いたのが「5級はローマ字表記とカタカナで出題される」という点。この「ローマ字表記」「カタカナ」というのが厄介で、発音に寄せた表記になっているため参考書によって微妙に表記方法が異なります。
本書と公式とでは表記方法がズレている可能性があるなと思ったため、本格的な暗記はせずさらっと流して終えました。

3.『CD付 キクタン タイ語【入門編】』で単語と文法を学ぶ

メインの単語を暗記

CD付 キクタン タイ語【入門編】
良い感じに使用感のあるキクタン

ここからようやく本気の暗記に入ります。『テストに出る順!タイ語検定単語集』と非常に迷いつつ、どうやらそちらには「CDがついていない・5級範囲の単語にはタイ文字表記がない」ようだったので『CD付 キクタン タイ語【入門編】』にしました。ちなみに受験生の時にキクタンを使用したことは一度もありません。

CDを聴きつつキクタンをまず1周したのですが、メインで収録されているのは528語(表現)。『テストに出る順!タイ語検定単語集』の896語と比べると少ないため、「ここから何を補えば良いんだ…?」と結構焦ることになりました。かといって付録単語まで暗記しようとすると凄まじい数になるんですよね…

さらに、キクタンのローマ字表記と公式のローマ字表記にもまた微妙なズレがあったため注意が必要です。

タイ語のローマ字表記を比較
月曜日は「ワンチャン」です

例えば「火曜日」という意味の「ワンアーカーン(ワンアーンカーン?)」ですが、ぱっと見表記が違うので、過去問や公式問題集で出てきた時に一瞬冷や汗をかきます。
※こういった例はまだまだあるので、不安な方は『テストに出る順!タイ語検定単語集』を選んだ方がいいかも…

巻末のミニ文法を勉強

キクタンの後ろの方に「タイ語ミニ文法」のゾーンがあります。筆者の場合、文法はほぼここで学んだといっても過言ではなく、それでも5級であれば十分かなと感じました。ただ、初っ端ここを読んでもサッパリ頭に入ってこない(説明が簡易的すぎて理解しづらい)ので、ある程度単語を頭に入れたうえで読むのがおすすめ。

不安になりつつも、キクタンのおかげで超基本的な単語と語順のクセが少しわかるようになりました。ここまでで大体1ヶ月です。

4.過去問を1回分解いてみる

タイ語の過去問

キクタンを1周・よく間違えるものを復習した辺りで、無謀にも過去問1回分に挑戦してみました。この時点で残り1ヶ月前後だったので、合格点までの不足分を確認するためにも心臓を痛めながら挑戦。すると5割程度(勘も含めて)の正答率でした。意外といい線なのか超絶ヤバいのかすらわかりませんでしたが、とにかく現状が明確になったので一安心。

まだまだ全然単語がわからないのと、当たり前ですが語順問題もリスニングも解けません。加えて、前述のキクタンとの表記の違いも地味に効いてきます。ここからは、ひたすら問題を解いてわからないものを潰していくことにしました。

5.『(公式)実用タイ語検定試験 問題集 5級』をひたすら解く

ここでかなり役に立ったのが、公式問題集です。筆者は以下3つの全てに取り組みました。

『「並べ替え問題編」 222問』

『「単語選択問題編」 222問』

『「返答選択問題編」 111問』

残念なことにAmazonのKindle版しか無かったため「紙派にとっては不便だな」と悪態をつきつつも、心を無にして取り組んでいきます。
最初は驚くほど解けませんが、問題に出てきたわからない単語を全部書き出して自作の単語帳へ、そしてややこしい語順や間違えた問題はノートへまとめていきます。

問題を解いていくにつれ、キクタンで補えていない単語の範囲が徐々に明確になっていきました。例えば「月や色の名前は一通り覚えたほうが良さそうだな…」といった感じです。

単語の暗記には『SmaTan(スマ単)』がおすすめ

SmaTanノート

少し脱線しますが、単語の暗記にはぺんてる『SmaTan』のノートが非常に役立ちました。筆者が受験生の頃にあればなあ…と思いましたが、もしや、知らないだけであったのでしょうか…?

単語帳

このように左右に「単語」「意味」を書いていきます。どちらに何を書くか、どこまで書くかはお好みで良いかと思います。筆者も最初は丁寧に決めて書いていましたが、段々ぐちゃぐちゃになっていきました。

SmaTanアプリのスクショ

そしてこのページを写真に撮ると、自動で枠線で区切ってアプリ上で単語帳にしてくれるという便利アイテム。
電車の中だとキクタンを開くのも若干恥ずかしかったのと、ちょっとした隙間時間でもゲーム感覚で使えるのがかなり良かったです。

単語帳
本当の字はもっと綺麗です

SmaTanには枠線が広いものと狭いものがあり、筆者は間違えて1冊広いものを買ってしまったため「煩わしい単語をまとめるノート」として活用しました。(とにかく「than」とか「tham」みたいな単語が多すぎて、最後まで覚えきれませんでした)

6.リスニングに挑戦(公式問題集)

試験前2週間の辺りで、ずっと逃げていたリスニングと向き合うことにしました。ここまでのリスニングといえば、キクタンのCDと1回分の過去問ぐらいでしか触れていません。試しに公式でダウンロード可能な問題集(有料)に挑戦してみると案の定半分程度しか聞き取れず、5日程の短期集中で聴きまくることに。
具体的な勉強方法はよくわからなかったので、とにかく慣れるしかない!という勢いでした。

とはいえ5級ではややこしいことは聞かれないようで、ここでも「語彙力が重要そうだな」と察しました。リスニング問題においても、わからない単語が出てきたら一通り書き留めておくのがおすすめです。

7.残りの過去問を解く・追い込み

タイ語検定の過去問

ついに最終段階です。当日まで1週間前後の時期に、大事に残していた3回分の過去問を解きました。過去問が直近4回分(2冊)しか手に入らず使いどころにかなり悩んだのですが、このタイミングで正解だったような気がします。
試験当日の感覚に慣れるために問題・マークシート共にコピーをし、鉛筆と消しゴムを揃えて挑戦してみました。
この段階までくると合格点は越えるようになりつつ、それでも不安だったため間違えた問題や単語はノートに蓄積し、直前まで繰り返し見るようにしました。

受験票は試験日の10日~1週間前頃に届いた記憶があります。コロナ禍の注意事項などが書いてあるので、余裕がある段階でしっかり目を通しておくことをおすすめします。

ついにタイ語検定当日!会場の様子

試験後、ご褒美に食べた白子

当日、冬の東京の会場には想像の何倍もの人が居て朝から怯むことになりました。若い女性を中心に老若男女さまざまで、友達同士で来ているようなグループもちらほら居ました。
今回の会場の座席は、長机でひと席空いて隣には人が座っている状態。加えて、教室内での飲食は禁止であったため間違えてスタバなど買って行かないように注意が必要です。

リスニングがどのように行われるのか気になっていたのですが、スピーカーで会場全体に伝わるように流される形式でした。特段聞き取りづらいとは感じず、無事試験を完走。
その後、約1ヶ月で合格通知が届きました。「封筒のサイズで結果がわかる」と巷で話題になっていたため、大きなサイズの封筒を見て一安心。無事5級取得を成し遂げることができました。

今回タイ語検定を受けてみてしんどかったことや、5級受験の方がぶつかりそうな「タイ語検定あるある」、合格してどの程度のレベルになったか?についてはまた別の記事にてご紹介します。
(ちなみに試験後1ヶ月何もしないでいたらしっかり忘れたので、こまめな復習をしてくださいね…ข้าวผัดปู)

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投稿者プロフィール

Travel Work 編集部 - 浅野
Travel Work 編集部 - 浅野
週休4日を目指して日々奮闘中のトラベルワークの編集部員。
さまざまなメディアのディレクション業務を経て、最近は自社メディア成長に血を注いでいます。

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