陸の孤島と揶揄されることも多い福井県。福井県といえばどんなイメージを持っていますか?越前蟹がすぐに浮かんできた方は素晴らしい。多くの方が「どこにあるの?」「何が有名なの?」と思われるのではないでしょうか?
福井県出身の妻を持ち、福井の魅力にどハマりしている高橋(株式会社アステル 代表)が福井でワーケーションをしたので、その様子をレポートし、福井の魅力をお伝えします。
1日目 木曜日 埼玉の家から福井へ!
生後9ヶ月の子ども同伴という、嵐のような展開が容易に想像できる状態で、妻と一緒に福井県へ。乗り物に乗っている時間が最も短い飛行機移動を選択しました。
羽田から小松空港への便は朝と夕方の1日2便。
朝の便に乗るべく、AM6:00に車で羽田空港へ向け出発しました。しかしこの日は首都高速道路のありとあらゆる箇所で交通事故が発生。渋滞に巻き込まれ続け、羽田空港に到着した頃には予約していた飛行機が飛び立っていました。
急遽新幹線での移動に切り替え、東京駅発に乗り福井駅へ。福井駅に到着したのは16時過ぎだったので、移動だけでなんと10時間。新幹線の中で息子が暴れ散らかしていたので、PCを広げてみたものの作業は断念。スマホでできるだけの作業をしました。到着して間も無く、福井新聞社ビルにある「fuプロダクション」という会社とアポイントがあったので打ち合わせへ。
福井県で抜群の知名度を持つ「月刊fu」の出版元であるfuプロダクションとの打ち合わせを順調に終え、義理の父母と食事へ行きました。
場所は「きはちらくはち 開発店」です。福井県内で8店舗を展開している人気の居酒屋さん。
メニューや価格はいたって普通の居酒屋ですが、さすがは福井県!魚メニューに関しては抜群の美味しさ。水が綺麗なせいか、焼酎の水割りもワンランク上のお酒になったように感じます。
義理の父とのお酒をもっと楽しみたかったですが、息子は睡魔に襲われ、機嫌が悪かったため久しぶりの食事会は吉野家の牛丼を食べるスピードと変わらぬ速さで終了。
2日目 金曜日 AM9:00〜18:00 コワーキングスペースで仕事
2日目は朝から仕事を開始。Bellというショッピングセンターに子どもが遊べるスペースがあったので、そこで義理の父母に息子を見てもらい、妻と私はBellの向かいにあるスターバックスで仕事を開始。
福井県のショッピングセンターのほとんどで子どもが遊ぶ場所が充実しており、小さい子どもを持つ親にとっては大変ありがたいスポットとなっています。
お昼過ぎに妻と子どもは友人宅に遊びに行くとのことで、私は駅近くのコワーキングスペースを目指しました。
午後の仕事を開始する前に忘れてはいけないのがランチ!そこで皆様に是非覚えていただきたいお店が「見吉屋」です!このお店を知れただけでも、この記事を読んだ価値は十分にあるといっても過言ではありません。
福井では見吉屋で越前蕎麦とソースカツ丼のセットを頼んでおけば、その旅はほぼ成功したようなもの。
個人的に、「福井にいる間は毎日食べてもいい」と思うくらい大好きです。ここの蕎麦は、「東京で高いお金を払っても絶対に食べられない」といってもいい美味しさです。福井県で有名な蕎麦屋には何軒も行きましたが、個人的にはこのお店が圧倒的No.1です。福井に行く大きなモチベーションになっています。
このあと訪れたコワーキングスペース「Lo・CoCo」と「CRAFT BRIDGE」については、別記事で詳しくご紹介しています!
華の金曜日 福井県の繁華街 片町で1人飲み
18時に仕事を終わらせ、片町で1人飲み。20時から義理の父母と食事に行く予定だったので、2時間弱のフリータイムです。
本当は寿司や蕎麦を楽しみながら飲みたいところですが、食事は我慢。いきつけのスナック 「サチコ」へ行って麦ソーダを数杯飲みました。なんと、コロナウイルスの影響で残念ながら片町での営業は3月いっぱいで終了してしまうそう。今後はご自宅の1階を改装してスナックを続けるそうです。
隣に座っていた地元のおじ様達のカラオケを聴きながら、麦ソーダを4杯ほど飲んだところでタイムリミットが!
片町に後ろ髪を引かれつつもタクシーで妻達が待つお店へ移動します。
今晩のお店は回転寿司屋、「海座」です。
福井県内のいたるところに店舗がある「海鮮アトム」と悩みました。
人気店なので、ディナータイムは列をなしていることが多いです。
高いお金を払えば東京でも福井に負けない美味しいお寿司を食べられますが、回転寿司でこの美味しさは異常。
そして福井といえば鯖と越前蟹!焼き鯖鮨には鯖とシャリの間にガリが挟んであるんです。大好物なので、いつも福井駅のお土産コーナーで焼き鯖鮨を買って帰ります。
昨晩に続き子どもが眠さの限界に達していたようで、ご機嫌斜めでした。1時間弱で退店しこの日は終了。
3日目 土曜日 親戚合流!
土曜日は大阪に住む妻の兄家族が合流し、福井県にある老舗中華料理店「ピリケン」で食事会を行いました。福井で中華かよ!と少し思いましたが、とても美味しかったです。
回るテーブルがある中華料理店ですが個室も多く、小さい子どもがいても安心して行くことができます。
食事の後は、石川県の温泉街にあるホテル山下家にチェックインしました。
朝と夜のビュッフェがこのホテルのお気に入りポイント。私が妻の両親に結婚の挨拶をしに行った時に連れて行ってもらった、思い出深いホテルでもあります。福井に帰省するたびにいろんなホテル・旅館に連れて行ってもらいますが、山下家のビュッフェが忘れられず、今回は私の強い希望により2度目の訪問。
とくに、白いご飯と漬物だけで満足できるほど米が美味しいです。おかずの種類もかなり豊富で、全種類制覇することは不可能でしょう。
和洋中が揃っているので、どんなマウスコンディション(そんな言葉あるかは知らない)で行ってもあなたを満足させてくれるはず。
個人的に、ホテルビュッフェでは「朝のメニューが充実しているかどうか」が非常に大事だと考えています。とくに私が重視しているのが、朝カレーを食べることができるか否か。
このホテルでは蕎麦屋のカレーとは違う、「ホテルのカレー」を提供してくれます。小松空港からも近いので、飛行機を利用して福井・石川に行く際は是非宿泊してみてください。
4日目 日曜日 帰宅
帰りは小松空港から飛行機で移動。小松空港には地方の空港ながら、お土産ショップが充実しています。義理の両親に沢山のお土産を買っていただきました。今年の夏、また帰ってきます。
飛行機内で寝てくれることを期待しましたが、息子の目はバキバキに冴えていて、暴れ散らかしておりました。
飛行機に子どもがいると「嫌だなぁ」と思いません?最大限に周りの方に配慮をしてはいても、飛行機で大泣きするのが子ども。しかし、小松〜羽田の飛行機は毎回小さな子どもを連れている方が多く、そこらじゅうで泣き喚いている子どもがいるので逆に安心かも。
着陸後、隣と前後に座っていた方に「騒がしくてすみません」と謝ってから飛行機を降りました。羽田空港に着いて息子にご飯を与えて軽くベビーカーで散歩をし、リフレッシュさせた後、車で帰宅しました!
福井ワーケーションの学び
最後に今回のワーケーションを通して学んだことを、社長目線からご紹介します。
fuプロダクションと打ち合わせをして
福井県内で抜群の知名度を持つフリーペーパ「fu」はもちろんオンラインにも対応しており、地元のグルメ情報やイベント情報をくまなく掲載しています。
その他、飲食店の口コミ紹介サイトとは違い、ライターが実際に店舗に取材をして記事にしています。
福井新聞ONLINEとも提携済みのため、情報の信頼度も抜群。取材をするライターはfuプロダクションが契約しているフリーランスのライターで、多くは地元の主婦とのことです。
弊社には180名ほどのライターがいますが、その多くは首都圏在住の方で、地方在住のライター、あるいはデザイナーと出会うことが難しいと感じています。
地方のライター、デザイナーとのタッチポイントを作るには地域に根差した媒体が必要であることを感じましたし、地方都市ではオフライン媒体の方が影響力を持っていることも考えると、地方のプロダクションとのアライアンスも非常に重要であるという学びになりました。
福井のコワーキングスペースを利用してみての学び
今回、福井駅近くのコワーキングスペースで2軒、スターバックスを含めると3軒でワーケーションをしましたが、PCを開いてガシガシ仕事をしている方は少なめでした。コロナ禍ということも大いに影響しているかと思いますが、福井県にはIT系フリーランサー、リモートワーカーが少ない印象を受けました。東京で仕事をしているとリモートワークがスタンダードになっていると感じますが、地方ではまだ浸透しきっていないのかもしれません。