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ユニラボのアイミツを3ヶ月使ってみた!評判は?新規集客に効果的?

株式会社アステル、代表の髙橋です。本日は羽田空港のラウンジでこの記事を執筆しております。羽田空港は作業スペースがたくさんあっていいですよね!フライトがある日は搭乗時刻よりもかなり前に空港にいってラウンジで仕事をしています。羽田空港で仕事ができる場所の紹介をしている記事がありますので是非ご参照ください。

さて、本題に入ります。新規顧客の獲得は個人・企業問わず、ビジネスをしていくうえでは永遠と続けていく必要がある大事な行動になります。新規顧客獲得の方法は、広告出稿やテレアポ、DM送付、交流会の参加や会食、ゴルフなど本当に様々あります。いずれも新規のアポイントを獲得するには人、カネ、時間を要しますし、営業が苦手というフリーランスの方もいらっしゃることでしょう(会社経営やフリーランスをしているのに営業が苦手というのはかなり問題があるかと思いますが)。 そのため、マッチングプラットフォームやメール送信を代行してくれるサービスの利用を検討している方もきっと多いはずです。

今回、弊社はアイミツというサービスに企業登録をして3ヶ月運用してみましたので、そのレビューをさせていただきます。PR案件ではなく一顧客としての声になり、かなり参考になるかと思いますので最後まで読んでいただけたら幸いです。

アイミツとは?

アイミツのサービスページ

まず、アイミツというサービスを知らない方向けにサービスの紹介をさせていただきます。

アイミツは上場企業の40%が利用している日本最大級の企業間取引のデータが集まるプラットフォームで、ホームページ制作の案件からオフィス清掃の案件まで91個のカテゴリーが用意されています。そのため、「こんなことをお願いしたいんだけど、どこかいい企業ないかな?」といった場合、すぐに目当ての企業を探すことができます。

登録企業はアイミツが厳正な審査をした企業のみとなっており、有料課金企業は1,000社ほどあるようです。

業者を探す企業目線での活用

発注先企業を探す企業は無料で複数社からの提案を受けることができるので、利用メリットは大きいと考えられます。1案件につき5社程度の提案を受けられるそうで、その5社のうちどこかに必ず発注しなくてはいけないという条件はありません。加えて、依頼したい内容がざっくりとしている状態でもコンシェルジュがサポートしてくれるので「何を相談したいのか」を整理することができそうです。

新規案件獲得を目指す企業目線での活用

新規案件の獲得を目指す企業は、まずアイミツの利用開始時に企業情報を詳細に入力する必要があります。事業ごとにページ登録をしなければならないため情報登録を完了するまでに時間を要するうえに、利用プランによって1ヶ月に紹介してもらえる案件数に上限があります。

さらに全てがコンペ形式になるため、見積もりの作成や提案資料の作成など、紹介されてから受注までの道のりは短くはありません。クライアントは情報収集程度にアイミツを利用している可能性が高く、アイミツ以外でも発注先業者を複数探していることが多いです。つまりコンペはかなりの倍率になるため、企画提案を毎月に何件もこなせる状態にしておく必要があるといえます。

アイミツの運営会社「ユニラボ」

ユニラボのページ
引用:公式サイト

アイミツは、ユニラボという会社が運営しているサービスです。ユニラボは2012年に創業、本社は品川区にあります。2020年にはシリーズBとして14.4億円の資金調達を実施した、勢いのある会社です。

アイミツの料金体系

アステルの場合、初期費10万円と月額利用料8万円を支払っています(これが下限値であると言われました)。
他の記事を読んでみると3万円〜というような内容も見つかりましたので、営業担当者や導入時期次第で金額はかなり異なるようですね。月額8万円の弊社の場合では、月に2~3件程度のマッチングが成立するだろうということでした。

アイミツの評判は?

弊社としてもメリット・デメリットの双方を感じましたが、SNSなどの評判もさまざまに分かれているようです。しかし個人事業主の方や起業間もない方からの評判は軒並み好評、という印象を受けました。

https://twitter.com/webkirin/status/1402839872558178304?s=20&t=FM3C4qAmmcdv4Dyrl5Lpbw
https://twitter.com/rion_ner/status/1366980722871861250?s=20&t=FM3C4qAmmcdv4Dyrl5Lpbw

アイミツの導入メリット

ここでは新規案件の獲得を目指す企業側の話に絞って、まずは導入メリットを2点あげます。

会社の強みや実績を整理する機会になる

前述のとおり、企業登録をする際には事業ごとの実績や強みを登録します。紹介文の良し悪しや記入完了率が紹介してもらえる案件に影響を及ぼしているようなので、時間をかけて作成する必要があるといえるでしょう。

改めて自社サービスの棚卸しをする形になるため、多少手間ではありましたがポジティブにこなすことができました。

エンドクライアントからのヒアリングが丁寧

アイミツの操作画面

紹介される企業のURLはもちろん、相談内容や予算等についてはアイミツのコンシェルジュが事前にクライアントからヒアリングをしてくれています。そのため、見積もり与件シートとしては十分な情報が揃っているので、しっかりと提案準備をすることが可能です。

アイミツの操作画面

案件紹介がされたのち、案件に対応したいかどうかを5段階評価し「対応したい」と回答した企業の中から5社程が当選する仕組みになっています。

弊社はデジタル広告の運用やSEO対策でお困りの企業を、月に10件ほど紹介いただいています(当選は3ヶ月で2件のみ)。なお、Webサイト制作の紹介は1件も発生していません。

アイミツの導入デメリット

ここでは、導入デメリットについてご紹介します。

良質な案件が少ない

良質な案件か否かを判断するために、弊社では「企業ブランド」「単価」「提案コスト」の3つの指標で測定しました。この3つの指標が全て良好な案件はほぼなかったように思えます。

企業ブランド

誰もが知っている企業の紹介は3ヶ月で2社あり、そのうち1社に当選することができました。有名企業が広告系の外注先を選定する際にアイミツの活用をすることはほとんどないだろうなと想定していたので、あまりショックではありませんでした。

単価

SEO対策、広告運用、SNS運用案件の紹介をいただいたのですが、特に広告運用の予算はシビアな案件がほとんどでした。月の運用額が大きいものだと、CPA目標が明らかに達成不可能そうなものや、依頼元企業の与信が少し不安な案件も結構ありました。

実際に提案すればCPA目標値や予算アップも可能だったかもしれませんが、5社以上の競合がいる前提であることと、月の当選件数に上限があることを考えると「対応したい」とは思えないものが多かったです。

提案コスト

依頼者のコメントに「広告の運用はしたいけれどもメニューが決まっていない」「他に良いものがあれば提案してほしい」「実施は半年後を予定している」「決裁者は別にいる」という内容を多く目にします。つまり、提案にかなりの時間がかかる印象を受けた案件が多かったです。

コンペが前提

依頼企業の多くは、アイミツでマッチングされる企業以外からも提案を受けているようでした。実際に当選した企業に対してアポイントの設定をしようと連絡したところ、「かなり多くの企業から同じような連絡を受けており、捌き切れていない」と言われました。コンペが悪いというわけではないのですが、数多くの競合と戦って勝ち取りたいと思えるような案件はほぼなかったというのが実情です。

当選アルゴリズムが不明確

当選企業の選定においては、自動でマッチングするようなプログラムによるものではなく、アイミツのスタッフが人力で行っているのではないかと考えられます。もちろん人力であるにしても企業選定のアルゴリズムがあると思うのですが、どうしたら月に2~3件の当選をもらえるのかは不明でした。「特に積極的に対応希望」と回答した回数は3ヶ月で2回のみでしたが、うち1回は落選してしまい、当初期待していた月に2~3件の紹介を満たせた月はありませんでした。

アイミツの導入をおすすめする企業

デメリットをお伝えしたあとに導入おすすめ企業について解説するのもいかがなものかと思いますが、企業によっては合う可能性もあると考えられます。

創業して間もなく、実績数が乏しい企業

実際、会社を作って間もないころの私には是非おすすめしたいと思いました。当初は単価や企業ブランドなどは考えずとにかく売上を立てるために営業活動をしており、営業だけでなく制作や運用も自分自身で行っていたため、営業する時間を確保することが課題でした。

そういった場合にはアイミツを使うことで、より営業活動を効率的に行えるといえそうです。

個人事業主

個人事業主も同様です。私もサラリーマンを辞めてから半年間は個人事業主として活動しましたが、エリート人材でもなく株式会社でもない、ただのフリーランスであったため、仕事を獲得すること自体に課題を感じていました。アイミツがあれば、その課題を少しは解決してくれるのではないかと考えました。

新規事業を始めた企業

弊社が広告コンテンツ制作ではなく「オフィスデザイン」や「店舗デザイン」の事業を始めた場合には、アイミツはとても有効だと感じました。理由は上記と同様ですが、実績が乏しい事業であっても、単価等を気にしなければマッチングすることは可能なので、「まずは実績をつくるためにアイミツで案件獲得を目指す」という利用方法は良さそうです。

新人教育案件を求めている企業

これもおすすめの活用方法だと考えます。前述のとおり、アイミツは提案コストが高くコンペ形式が前提となっているため、新人が案件獲得するにはとても良い練習になりそうです。

アイミツの導入はおすすめできない企業

反対に、導入をおすすめできない企業についてご紹介します。

余剰の営業リソースがない

繰り返しになりますが、アイミツから紹介してもらう案件は提案コストが高く、全てがコンペになっていますので、営業リソースに余裕がある企業でないとせっかくサービス利用をしても案件獲得につなげることは難しいように思えます。

新規の大型案件を求めている

まったくないというわけでなさそうですが、大型の案件はほとんど存在しないように思えます。広告運用であれば月額30万円、SNSアカウントの運用は月額20万円程度、SEO対策は月額5万円程度の案件が多いようです。

さらに競合が多いことを考えると、コストだけが見合えば受注につながるということでもなく、提案内容やサポートの手厚さも重要になります。広告運用であれば月額100万円はミニマムでも欲しいなと思うような与件が多かったです。

【結論】アイミツ導入を継続?解約?

最後にアイミツを3ヶ月間利用してみての結論としては、アステルは契約期間満了で解約をしようと思います。ただ、今後一切使いませんということではなく、新規事業を始めたタイミングや営業職の新卒を3名以上採用するようなフェーズになったら、再び導入を検討してみたいと考えています。私が導入をおすすめした企業に当てはまる場合は、導入を検討してみると良いでしょう。

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投稿者プロフィール

TAKAHASHI
TAKAHASHI
株式会社アステルの社長。これまで数多くの大手企業・行政組織の広告コンテンツ制作事業を行ってきた。現在は自社プロダクトであるフリーランスマネジメントシステム「Travel Worker」を成長させることに熱狂している。

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