青山、渋谷松濤、白金と展開する「WORK COURT」シリーズのコワーキングスペース。記念すべき4拠点目は東急東横線 学芸大学駅です。他の3拠点のようないわゆる「高級住宅街」とは違った雰囲気で、ほどよい生活感のある街並みにどこか安心できる学芸大学駅前。新しいコワーキングスペースはどのような建物になっているのでしょうか?
今回は、2022年4月15日に学芸大学駅に新しくオープンしたコワーキングスペース「WORK COURT 学芸大学」を一足先に見学し、担当の方にお話を伺いました。
東急東横線 学芸大学駅に到着
「WORK COURT 学芸大学」は東急東横線 学芸大学駅から徒歩1分の場所にあります。
東京にいれば一度は聞いたことがあったりなかったり、な「学芸大学」。どのようなイメージがありますか?
中目黒や自由が丘といったおしゃれタウンまで電車で5分以内で行けて、渋谷や新宿までも20分圏内、駅の周辺には商店街が6つもあり、路地裏にはセンスの良いカフェや居酒屋が立ち並ぶ、まさに利便性も娯楽も兼ね揃えた街が「学芸大学」です。
よく周辺をうろうろしている筆者は、ほぼ学芸大学の回し者なので容赦なく褒めちぎります。あまり語ると学芸大学の良さについての記事になってしまいそうなのでこの辺でやめておきますが、遊びやすく生活しやすく、とてもいい街です。
学芸大学駅のすぐ近くにコワーキングスペースができるのは、おそらく初めてなのではないでしょうか。駅周辺にはカフェチェーンがいくつもありますが、いつ行ってもPCや参考書を広げている方が多いので、周辺で作業場所に困っていた人にとっては朗報かもしれません。実際に筆者も学芸大学周辺ではいつも作業場所難民です。
改札を出て左、駅西口の線路沿いを歩くとすぐに本日の目的地に到着しました。
WORK COURT 学芸大学のデータ
住所: 東京都目黒区鷹番3-6-7
アクセス:東急東横線「学芸大学駅」徒歩1分
営業時間:平日9時~22時/土日祝日9時~18時(有人受付9時~18時)
定休日 :なし
作業スペース:100席以上
電源有無:全席電源完備
Wi-Fi有無:全席Wi-Fi利用可
喫煙:屋上に喫煙スペースあり
公式HP:https://work-court.com/gakugeidaigaku/lp/01/
料金表:https://work-court.com/gakugeidaigaku/pdf/price.pdf
WORK COURT 学芸大学の豊富な料金プラン
【月額会員】
会員種別 | 利用可能時間 | 月額利用料 | 入会金 |
---|---|---|---|
フルタイム会員 | 平日 9:00~22:00 土日祝 9:00~18:00 | 25,300円 | 25,300円 |
平日ナイト&ホリデー会員 | 平日 18:00~22:00 土日祝 9:00~18:00 | 13,200円 | 13,200円 |
【一時利用】
一時利用 | 利用可能時間 | 1日料金 |
---|---|---|
フロアゲスト(月額会員のみ招待可) | 全日 9:00~18:00 | 1,100円/4時間まで 2,200円/4時間以上 |
会議室ゲスト | 会議室予約時間 | 会議室利用料に含む |
ワンデイ | 全日 9:00~18:00 | 2,200円 |
ワンタイム | 全日 9:00~18:00 | 1,100円 |
【バーチャルオフィス会員】
会員種別 | 月額利用料 | 入会金 | サービス内容 |
---|---|---|---|
バーチャルオフィス会員 | 8,800円 | 8,800円 | 住所利用、法人登記、指定住所への郵便転送(週1回)、郵便物受取 |
WORK COURT系列の料金プランの特徴は「平日ナイト&ホリデー会員」があることです。時間は限られますがその分お得に利用できるため、仕事終わりや休日に副業や資格の勉強をしたい人におすすめです。
ドロップイン利用もでき、1日利用(ワンデイ)は2,200円です。「頻繁に来ることはできないけれど今日だけ利用したい」という方に良いですね!
また、コワーキングスペースを使用することはできませんが「バーチャルオフィス会員」というプランもあり、法人登記はもちろん、個人事業主として働く方や決まったオフィスのない企業などが、自宅以外を会社の住所としたいというときに使えます。
ビル一棟が、まるまるコワーキングスペース!
驚くべきポイントは、ビル一棟がまるごとコワーキングスペースなところ。B1F~3Fの4フロアがすべてワークスペースになっており、階ごとにレイアウトや雰囲気が違います。
まずは受付のある1Fを見学。9時〜18時まではコンシェルジュが常駐しているので何かあったときも頼れます。座り心地の良いゆったりとしたソファや明るい照明があり、おしゃれなカフェのような雰囲気です。
月額会員のみが利用できるオプションですが月額3,300円でロッカーを借りることもできます。毎日のように利用する人にとっては、荷物を置いておけるので便利ですね。
館内にはフロアガイドがあり、それぞれの階では何ができて何ができないのかがわかりやすくなっています。
地下1Fには電話やWeb会議のときなどに使える個室があります。1Fでも電話やWeb会議は可能ですが、人の目が気になる、話を聞かれては困る、というときには個室があると安心です。
事前予約をして、時間になると会員カードをかざせばドアロックが解除される仕組みになっています。
また、B1Fには会議室も2部屋あります。仕切りを外せば2つの部屋を繋げて広々と使うことができます。
法人であればお客様を招いて会議をしたり、地域の方がコミュニティスペースとして利用したりすることも可能です。
2階は、手前がカラフルな椅子が置かれた作業スペースで、奥が会話禁止のQUEIT AREAです。
コピー機はコピーやプリントが有料で、スキャンは無料。ペーパーカッターなども自由に使うことができます。
見学中に「少し座ってみませんか?」とお声がけいただき座ったカラフルな椅子。座った瞬間に「!!!」と衝撃。
一見シンプルでおしゃれな椅子なのに、座り心地がとてつもなく良い!ベロア素材で柔らかく、背もたれがあるので腰がしっかり包まれる感覚です。これは長時間の作業に向いていそうだな…と考えているうちに体が吸い込まれそうになりました。危ない…
3Fには大きなテーブルがあり、それを囲むようにして椅子が並んでいます。真ん中に飾りが置かれた木のテーブルにほっこり。
他の階とはまた違う落ち着いた雰囲気で、建物の中に長い時間いても階を変えることで気分転換ができそうです。
筆者は3Fの雰囲気が一番お気に入りです。
4Fは屋上で、喫煙スペースがあります。都内で気持ちよく風に当たれる場所ってなかなか見つけにくいですよね。煙草を吸わない人でも、屋上に来てリフレッシュできたら最高だなと思いました。
建物全体は、すべてのブースが仕切りで囲われているわけではなく、大きなテーブルを囲う形の作業スペースや、ビデオ会議や通話は一切禁止のQUIET AREA、カフェのようなレイアウトでホッと休憩もできそうなフロアなどさまざまです。
今自分が身を置きたい環境によって使い分けができる点が魅力だと感じました。
各階にドリンクコーナー付き!3階にはコーヒーも
コワーキングスペースに求める点は人それぞれ違いますが、私はドリンクの充実度は欠かせないと考えています。
集中力が切れたときも、ミスして落ち込んだときも、とりあえずお腹が空いたときも、美味しいドリンクさえあれば一旦なんとかなるからです。
「WORK COURT 学芸大学」では全てのフロアでドリンクコーナーが完備。お茶、コーヒー、紅茶、水などがあり、すべてホット/コールドが選べます。
3階は少し特別で、本格的なコーヒーマシーンがあります。種類は、エスプレッソ、マイルドエスプレッソ、カフェラテ、カプチーノ、カフェモカ、カフェチョコ、ココア、ミルクココアの8種類。
疲れ果てて「甘いものが欲しい!」と発作が起きたときも、調子悪くてコーヒーが飲めないときも、とりあえずココアもあるので大丈夫そうですね。
カフェモカをいただきました。泡がふわふわで見た目から美味しそう!体質的に1日に大量のカフェインを摂取できない筆者は、お昼ご飯を食べるまでは3Fのコーヒーを楽しみにとっておきました。こうやって仕事の日でも小さな楽しみがあると頑張れますよね。
担当の若林さんにお話を聞きました
ーオープン前の特別内覧では、どのような年齢層の方がご興味を持たれていますか?
メインは30代から40代が多い印象です。ただ、学芸大学駅周辺を含め、目黒区はご年配の方が多く住む地域でもあるため、工事中から幅広い年代の方が興味を持ってくださることも多かったです。
在宅勤務やテレワークに馴染みの薄いご年配の方でも「自分ならどのようにコワーキングスペースを使えるかな?」と真剣に考えてくれることもあり、情報感度の高さに感心しました。
全体の共通点として内覧会の時点で訪れる方は、ほぼ9割がご近所の方です。
ー青山、渋谷松濤、白金に次ぐ拠点は「学芸大学」なんですね!少し意外でした。学芸大学の拠点は、他とはどういった違いがありますか?
まずは拠点ごとでも雰囲気が違うのが魅力ではあります。青山、渋谷松濤、白金はスタートアップ企業の法人登記として利用される方も多く、東京の一等地に会社の住所を構えることができると好評です。フリーランスだけでなく、オフィスとして法人契約される企業様もいらっしゃいます。
その点、学芸大学も「目黒区」という住所で法人登記したい方が来るのはもちろんのこと、やはり近隣の方に多く利用していただけるのではないかと予想しています。
WORK COURT学芸大学はオープン前なので(取材当時)、これからどのような色になっていくのか楽しみです。コワーキングスペースだからといって必ずしも仕事をしなければならないわけではなく、本を読んだり資格のための勉強をしたり、編み物をしたりしてもいいわけです。
そうして若者からご年配の方までが集まって、思わぬ出会いが生まれる場所になればいいなとも思います。学芸大学では、そんな温かい出会いやつながりが生まれることもあるのではないかと期待しています。
しっかり集中することに重きを置いたコワーキングスペースと比べると、「WORK COURT 学芸大学」は集中できる空間と開放的な空間を併せ持った拠点といえるかもしれません。だからこそ、ここで出会った人との出会いで新しいアイデアやビジネス、交流が生まれる可能性もあるのではないかと思っており、そういった点が楽しみです。
筆者後記
WORK COURTシリーズのコワーキングスペースの中でも学芸大学・白金は「ワーク・ライフ接近型」をコンセプトにしており、その地域の色に合わせてそれぞれのコワーキングスペースの雰囲気も違うといいます。
特に、お話しする中でお聞きした「コワーキングスペースは人が入って初めて出来上がるもの」という若林さんの言葉が印象的で、地域に寄り添った空間づくりを目指している点が他の施設とは違うと感じました。新しい形で地域の交流が生まれる場所になったら、とっても素敵ですよね!
体験日には10時から17時までみっちり利用させていただきました。午前は2F、午後は3F、途中のオンラインミーティングのときは1Fと、いい感じにフロアを使い分けることでメリハリがついて、集中して仕事できました。
学芸大学は駅周辺に安くて美味しい定食屋さんやお洒落なカフェ、チェーン店なども多く、休み時間や仕事が終わった後も楽しめる街です。都内の主要駅にも行きやすいものの、学芸大学駅自体は東急東横線の1路線しか通っていないので、駅がコンパクトで人の混雑もあまり気になりません。
ご近所の方はもちろんですが、移動や買い物に便利な場所に決まった拠点が欲しい方や、ある程度開放的な空間でリラックスしながら作業したい人に本当におすすめしたいコワーキングスペースです。
「WORK COURT学芸大学」さん、ご対応いただいた若林さん、本当にありがとうございました!