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ダブルワークは寝れない?睡眠不足で悩まないために気を付けるべきこと

会社員の副業を解禁する会社が増え始めたこの数年。コロナ禍を機に、働き方の多様化は一気に加速しています。中には、会社員をしながらダブルワークを始めた方も多いのではないでしょうか?

また「これからダブルワークを考えているけど、仕事を掛け持つと眠れないのでは?」といった不安をお持ちの方もいるかもしれません。今回は、実際に会社員をしながらWワークをしている筆者の体験談を交えつつ、心も体も豊かにWワークを続けるために大切な考え方をご紹介します。

会社員のリアルなダブルワーク事情

収入を増やすためにダブルワークを始めたけれど、「睡眠不足が続いて、体調を崩してしまった」なんていう経験がある方もいるかもしれません。ダブルワークで体調を崩してしまうと、どちらの会社にも迷惑をかけることになってしまうので、体調管理が非常に重要となります。

実際に会社員をしながらダブルワークをしている筆者の体験談をもとに、リアルな働き方の実情をお伝えしていきます。ちなみに筆者は、医療職として週5日は会社員をやりながら複業をしており、平均睡眠時間は6〜7時間です。収入を増やすことはできますが、睡眠時間を削るような長時間労働はコスパが良くないのが正直なところです。

複業は、仕事量が増えるものである

ダブルワークをする場合、ほとんどのケースで「仕事量が増える」ことになります。筆者は平日の週5日でフルタイム勤務なので、業務後の時間や休日に複業をしています。

朝起きてから寝るまで、常に何かしらの作業をしたり、仕事のことを考えたりしているのが実情です。筆者の場合は会社員とライターを兼業しているため、8時間の会社勤務に加えて、ライター業に必要な時間を他で働いていることになります。

空き時間も仕事になる

ライターの仕事の場合、基本的にインターネット上で案件を探すことが多く、SNSや求人案件をチェックする時間が発生します。また、契約成立後のクライアントさんとのコミュニケーションは、主にオンラインで行われます。

つまり、実働以外の時間も仕事に関する作業が発生しているということです。

「空き時間で収入を得られたらいいな」と思っていましたが、実際には空き時間をフル活用してダブルワークをしているのがリアルな現状です。そのため、どうしても睡眠時間や休憩時間を削ってしまう場面もあります。

無理なくダブルワークを続けるために必要な3つのこと

しかし、常に仕事をしつづける生活は心身にストレスが溜まりやすいのも事実です。

実際にダブルワークが理由で寝不足の毎日を送り、本業でミスが生まれたり、交通事故につながってしまったりといったリスクもゼロではありません。

だからこそ、心よりよい状態でダブルワークを続けるために、以下の3つのことが大切になると考えています。

ダブルワークに向いている仕事と環境であるか

まず、本業とダブルワークの相性が非常に重要になります。毎日、夜遅くまで残業がある中で新たにダブルワークを始めるのは負担が大きいかもしれません。重労働を伴う本業のあとに、体力を使う仕事をするというのもかなりのハードワークだと言えるでしょう。持続可能な働き方になるかどうかは、個々の体力による部分もあります。

筆者の場合は、平日週5日を医療職の会社員として勤務しています。ほとんど残業がなく、あったとしても1時間程度なので、アフター6の時間を比較的自由に使うことができます。また、通勤時間が30分以内であることや、会社がダブルワークを許可してくれているという点を鑑みても働きやすい環境だと言えます。

ダブルワークの内容は、ライター業やコミュニティマネージャーといったオンラインでできる仕事と、イベント写真撮影など現場で受ける仕事まで、さまざまです。このように幅広くチャレンジできるのも、本業が働きやすく、理解のある会社だったという点が大きく影響していると感じます。本業は出社、複業はオンラインにしているため、ダブルワークに関しては場所にとらわれず仕事ができ、ライフスタイルに合わせた働き方ができています。

自ら時間を管理する力

前述の通り、複業をするということは、常になんらかの付随する作業も伴うことになります。メールやslackでのコミュニケーション、ライターの場合は記事納品や修正作業の対応などもあります。そのため、1日、1週間、1ヶ月単位で自身のタイムマネジメントが非常に重要になると感じています。場合によっては休日を複業にあてることもありますが、オンとオフの切り替えはとても大切です。

筆者の場合は、月の中でライターの仕事をする日、納品日、何もしないオフの日などあらかじめ絶対に必要な予定を入れておきます。そうすることで、予定の重複や無理なスケジューリングを防ぎ、自分自身がストレスを抱え込みすぎないよう意識しています。

また、パソコンに向かって作業をする際は「ポモドーロタイムマネジメント」を活用しています。これは、25分の作業と5分の休憩を繰り返す時間の管理法です。人間の集中力は90分と言われているため、こまめにインターバルを入れることで効率的に作業を進めることができます。限られた時間で効率よく作業をする習慣を持つことで、睡眠時間を削ってダブルワークをする生活を見直すことができるかもしれません。

複業するなら、自分のケアもしっかりと

ダブルワークをしている方の多くが、どうしても休息より仕事に向き合う時間が多くなりがちではないでしょうか?しかし、ダブルワークや複業をしている場合、自分一人が体調を崩してしまうことで仕事を受けているすべての相手に迷惑をかけることになってしまいます。原則は本業に支障が出ないよう、ダブルワークとの向き合い方を考え、しっかりと体調を整えることが鉄則です。

仕事だけで毎日が埋まりすぎないよう、オフの日を作ってメリハリを作ることや、1日の中でも「夜の作業は23時まで。残りは朝やろう」など睡眠時間を確保した上でのスケジューリングが重要です。なぜなら、仕事を頑張るためには休息・リフレッシュがとても大切だからです。適度な休みをとることで、頭も体もゆとりをもった状態で仕事に臨めるため、より良いパフォーマンスが発揮できます。

また、ダブルワークをするとスマートフォンやパソコンを使う時間が増えやすいため、眼精疲労や腰痛・肩こりが悪化するケースも見受けられます。仕事を頑張るためにも、自身をケアすることを忘れないようにすると良いでしょう。

忙しい中でもぐっすり眠るための3つの秘訣

とはいえ、忙しい中でなかなかまとまった睡眠時間を保つことが難しい方もいるかと思います。また、布団には早めに入っているのに、睡眠の質があまりよくないと感じる方もいるかもしれません。
そこで、限られた睡眠時間を有効活用することが重要です。ここでは、ぐっすり睡眠に近づける3つの秘訣をまとめました。

食事でしっかりと栄養を摂る

ダブルワークをしていると、毎日が忙しく、ゆっくりと食事の時間を取れていないという方もいるのではないでしょうか?手軽に済ませられるコンビニ食やお菓子など、栄養バランスよりも空腹を満たすことが目的になりがちです。しかし、しっかりとした睡眠で休息をとるためには、食事から十分な栄養を摂ることが大前提になります。

特に意識したいのが「タンパク質」を含む食事です。手軽なパンやおにぎり、麺類に偏りがちな現代食ですが、睡眠での疲労回復はタンパク質なくして成り立ちません。お肉、お魚、豆腐、などを意識して摂るようにしましょう。

タンパク質を摂ることで睡眠ホルモンが活発になったり、体の疲労回復が促進されたりといった効果も期待できます。また、「ゆっくりと食べる時間をとる」という心のゆとりも非常に重要です。

意識的にリラックスタイムをつくる

常に仕事や事務作業などに追われていると、人間の自律神経はアドレナリンにより興奮状態に陥ります。もちろん、それにより効率的に仕事を進められるといったメリットもありますが、そのままの状態では睡眠を妨げてしまいます。質の良い睡眠で休息をとるためには、副交感神経によるリラックス状態をつくることが大切です。

夜中遅くまでパソコンに向かったり、考え事をしたまま布団に入ったりする習慣は、脳を興奮させてしまうので快眠には逆効果です。夜の作業時間を23時までと決め、寝る前にはストレッチをしたり、好きな音楽を聴いたりと、リラックスタイムをつくることをおすすめします。

また、筆者の習慣として、1週間や1ヶ月の中で「何もしない日」をつくり、仕事から離れる時間も大切にしています。そうすることでストレスを適度に発散しながら解放と集中のバランスをとることで、ダブルワークをしながらも質の高い睡眠をとることができています。

適度な運動を心がける

みなさん、定期的に運動をしていますか?ダブルワークに忙しい場合、なかなか運動に取り組む余裕がないという方がいらっしゃるかもしれません。しかし、睡眠による疲労回復において、適度な運動は非常に効果的だとされています。なぜなら、質の高い睡眠をとるためには、適度な身体的疲労が必要だからです。

筆者は複業でパソコンを使用する時間が長いため、必然的に1時間以上座りっぱなしということがよくあります。そういった日が続くと、肩こりや腰痛の原因になったり、運動不足により眠りが浅くなるといった不調が生じやすいです。

そのため、定期的に15分でも30分でも自宅の周りを散歩したり、ジムに行く日を作ったりするように意識しています。とはいえ、強度の高すぎる運動は逆効果になってしまうので、軽く汗ばむくらいのウォーキングなどから始めることをおすすめします。定期的にスマートフォンやパソコンから離れ、体を動かすことに集中することで、脳の疲労軽減や血行改善にもつながるとされています。結果的には体の柔軟性を上げたり、スムーズな入眠につながったりなどさまざまな効果が期待できるでしょう。

ダブルワークは睡眠不足じゃ続かない!

筆者が複業を始めたばかりの頃も、とにかく睡眠時間を減らして仕事をする生活をしていました。しかし、結果的には本業の作業効率が下がり、残業やミスにつながり、複業にあてる時間が減ることで睡眠時間が取れないという悪循環に陥りました。

ダブルワークの目的や内容はさまざまだと思いますが、どのような場合でも「続ける」ことが重要だといえるでしょう。そのためにも、自分にとって今の本業や複業は持続可能なダブルワークのスタイルなのかを見直したり、食事や睡眠といった健康の土台を整えたりすることが何より大切になってきます。

自分のライフスタイルや体力、環境に応じて無理ないダブルワークを選ぶことで、質の高い仕事と睡眠を両立することができます。ぜひ一度、今の生活を見直してみてはいかがでしょうか。

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