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突然の休園、仕事と保育の両立は無理!限界在宅ワーママの過ごし方を模索

子供とお母さんの影

2歳と5歳の子どもを保育園に預けつつ、アステルにてディレクター等々の業務を行っている夏目です。
特に今年に入ってからは、休園や「〇〇組さんのみ出席停止」「担任の先生が陽性で息子が濃厚接触者…」などが立て続けに起こり、まともに仕事ができる状態ではありませんでした。
結局2月は1度も出社できず久しぶりに顔を出した3月、「夏目さん、どうやって仕事の時間作っていたんですか?」という話になったので、今この記事を書いています。

休園中に家で子どもを見ながら仕事をする。

結論から言うと、不可能です!

そもそも保育園とは、ざっくりと「親が働いている、または病気である等々の理由があって家庭で十分な保育ができない場合に家庭に代わって保育を行う場(参照:全国保育協議会)」のこと。毎日働いているからこそ子どもたちを保育園にお願いしているのであって、たとえ在宅勤務であっても働きながら家で十分な保育はそもそもできないと大声で主張したいのですが…それでも、誰しもがいろいろな無理を通さなければいけないのが昨今の状況ですよね。

…そう、不可能ななかでもなんとか乗り越えなければならないのがワーママ・パパの現状。

そこで今回は、そんな中私が在宅勤務と子育てをどのように乗り越えたのか、あらかじめ用意しておくこと(心の準備含め)やどんなものが役に立ったのか、をご紹介します。参考になるかはわかりませんが、我が家のありのままをお伝えします!

休園は突然に…。あらかじめやっておくべきこと

かくれんぼをする男の子
自宅保育中に癒やしをくれる下の子(かくれんぼ中)

休園や出席停止などは予定されて起こるものではありません。
朝、いつも通り子どもたちを保育園へ連れて行くと、玄関から子どもと親がどんどん出てくる。「これはおかしいぞ」と思いながら先生に話を聞くと、その場でクラスのお友達が陽性になったことを告げられる→10日間の出席停止へ…ということも実際に何度かありました。
急に訪れる在宅保育に備え、準備しておくとだいぶ楽になるかな〜と思うことをご紹介します。

【大前提】タスクは事前に消化する

休園に関わらず、子どもの病気やイレギュラーはいつ発生するかわかりません。
「明日やればいいか」と思っても、明日の朝になってみれば子どもが突然熱を出したり、保育園が休園になったりというのものワーママ&パパあるあるなのではないでしょうか。

そのため、これはコロナ禍以前の大前提ですが、やれることを先回りして行うことを日頃から意識して仕事しています。突然仕事ができなくなっても大丈夫なようにタスクを整理しておく。引き継ぎできる資料を作っておく。具体的に言えば納品物のチェックは締め切り前日までに行う、そのために余裕を持ったスケジューリングをする。
なかなか理想通りにいかないことも多いですが、上記のようなことをあらかじめ心がけておくと、突然休園になったときも心の余裕が少しできるでしょう。

「濃厚接触者」とならないようリスク管理(ほぼ無理)

特に小さな子の場合はマスクをすること自体が難しく、保育園に通わせている時点で感染リスクの回避はできないのではないかと思います。
それが前提ではあるのですが、何度か出席停止を繰り返す中、我が家では「すべての年齢のクラスがひとつの部屋に集まる”延長保育”で濃厚接触者になる場合が多い」という法則を見つけました(あくまで私の子どもが通う保育園の場合です)。

「濃厚接触者」にさえならなければ登園停止は避けられるので、最近はできるだけ延長保育を使用しないようにしています。仕事できる時間はいつもより1時間30分ほど短くなってしまうのですが、濃厚接触者になって10日間在宅勤務と保育を行うよりは百倍マシなので…。
それより家族が感染してしまうのもやっぱり怖いので、マスクやうがい、消毒などの基本的な感染対策も徹底しています。

休園決定!実際にとった乗り越え方とは

外で遊ぶ女の子
午前中に外でいっぱい遊んで、お昼寝をいっぱいしてもらう古典的作戦

続いて、実際に家ではどのように在宅勤務と自宅保育を乗り越えたのかご紹介します。
本記事では簡単に自宅保育のことを「休園」と言っていますが、実際には「自由登園(保育園は開いているが、できるだけ自宅で保育してほしいという要請)」や「1クラスのみ登園停止(濃厚接触者なし・または濃厚接触者確定)」など、自宅保育を余儀なくされる状態は様々です。

子どもが濃厚接触者になってしまった場合はシッターサービスを使えない、お出かけできないという違いもありますが、今回はざっくり前述のように「在宅勤務と自宅保育の両立の乗り換え方」という感じで読んでください。

夫や家族の協力を仰ぐ

スケジュールを書くホワイトボード
達筆が夫(上)、内容も文字もゆるい予定が私

何度も言う通り、そもそも自宅保育と勤務を両立するのは不可能。これを乗り越えるためには、自分以外の人の助けが必要となります。私とともに当事者である夫はもちろん、実家やシッターサービスなどの手を借りに借りまくらなければ乗り切れません。

夫とはお互いの仕事の状況や予定がわかるよう、「Time Tree」などのアプリや冷蔵庫に貼っているホワイトボードで予定を共有しています。
「仕事したい日」「出なきゃいけないMTGがある日」「日帰り出張の日」などをゆるく把握しておけば、休園が決まったときにも「火曜は会議があるから出社するね、その代わり水曜は私が子どもを見る!」という感じで役割分担をスムーズに行えます。

プリンをつくるお父さん
自宅保育でプリンを作る夫(すごい)

ちなみに前回自宅保育を余儀なくされたタイミングでは、義理の父が陽性→自宅隔離中だったためおじいちゃん・おばあちゃんの力を借りることはできませんでした。
もう次保育園が閉まったら、思い切って飛行機にのって実家に帰ろうかなとも思っています。

▼実家ワーケーションの様子はこちら

お願いできる仕事はメンバーに助けてもらう

緊急時なので、家の外、つまり会社のメンバーにもある程度助けてもらいました。
私の場合は既存の案件を自分である程度回しつつ、スタートしたばかりで上司に並走してもらっていた案件を一度上司にお願いすることで、1日の業務を減らしました。

環境次第でどれくらいお願いできるかは変わりますが、やはり仕事をお願いするというのは申し訳ないもの。しかし、自分が潰れてはそれ以上の迷惑をかけることになるかもしれないので、「お願いする勇気」と「助け合いの気持ち」を持って助けてもらいましょう。
もちろん今回助けてもらった分、社内で何かあったときは積極的にお返しできるよう頑張りたいです!

▼弊社社長もいろいろ考えているようです。

仕事する場所・時間の確保

積み木で遊ぶ女の子
普段仕事しているテーブル。今は森(娘曰く)になっている

我が家には2歳と5歳の子どもたちがいるのですが、彼らの様子を見ながらPCを開くのは無理です。スマホでチャットを確認するか、キッチンに隠れてこっそりPCを開くのが精一杯。いつもデスク代わりになっているテーブルも、おもちゃで埋め尽くされてしまいます。
そのため、仕事を行うためには業務に集中するための場所・時間の確保が大切です。家族が濃厚接触者でない場合は、夫に自宅保育をお願いして近場のコワーキングへ。それができない場合は子どもが寝ている間に作業時間を取りました。

毎日子どもの面倒を見ると疲れ果てるので、基本的に昼寝の時間は子どもと一緒に寝て英気を養うことに。チャットの返信などスマホを使ってできる仕事は日中行い、21時以降、子どもが寝ている時間に25時くらいまで仕事していました。深夜にひとりでいろいろ作業するので「変な時間にチャットが動いていると思ったら夏目さんだった」現象がたびたび発生していたようです(ごめんなさい)。
毎日余裕を持って保育や仕事をするためにも、正直睡眠時間を犠牲にするのは良くないと痛感しています。ここは改善点ですね。

無事に寝られれば100億点!加点方式で毎日を過ごす

滑り台で遊ぶ男の子
たくさん寝てもらう作戦②

在宅勤務と家庭保育の両立はただでさえ難しいもの。子どもを叱らず仲良く遊び、ご飯も丁寧に作って、傍らでPCを開いてタスクも消化♪というのは無理なので、最初から諦めましょう。「あれもできてなかった」「忙しくて子どもに嫌な言い方をしてしまった」などいちいち振り返って公開していたらメンタルがやられます(睡眠不足だったこともあり、実際気持ちも塞ぎがちになっていました)。
家族が元気に過ごせれば、いやこのご時世なので、無事に毎日寝られれば100億点!くらいの気持ちで、おおらかに、徹底的に自分を甘やかしまくりましょう。親や友達に思いっきり愚痴って褒めてもらうのもアリです。

孤立しないよう相談すること・決めきることが大事

家で遊ぶ息子と娘
家でも楽しく過ごせるといいけど

完全に保育園にいけなくなる休園や登園停止は、自分たちではどうしようもないことなので個人的に割り切って頑張ることができました。
しかし、一番しんどいなと感じたのは「保育園は開けますが、できるだけ登園しないでくださいね」という意味の「自由登園」。特に私がお世話になっている保育園では2月に入ってからこれが多く、精神的に少し参ってしまいました。

クラスから感染者も出ているし、登園する子どもも少ない中自分の子どもを連れて行くのは母親として胸が痛みます。在宅勤務だと先生からも「調整がしやすい仕事」と思われているので、仕事がバタバタしているにも関わらず保育をお願いしにくいという難しい状況にもなっていました。
自由登園に関しては、正解のないものだと思っています。リスクを考えて登園させない、休園にはなっていないからといつも通り預ける、といったようにその家それぞれの事情と答えがあるはずです。

正解のないものを自分ひとりで考えるのは消耗してしまうので、家族と十分に話し合って登園について考えましょう。そして、決めたらなるべく後悔しないようにして、仕事や家庭保育に向き合うことが大切です。

休園期間に助けられたもの・使えそうなもの

娘が描いた絵
娘の絵。最高なので伸ばしていってほしい

最後に、実際に休園期間中に私が助けられたサービス・アイテムや、次回使いたいというものをご紹介します。

各種サブスク

テレビを観る子どもたち
ありがとう、ピカチュウのなつやすみ…

Netflix、PrimeVideo、Disney+…サブスクの動画配信サービスにはめちゃめちゃお世話になりました!
個人的な印象と、子どもの人気度的には下記のような感じです。

Netflix

息子(2歳)が大好きな「おしりたんてい」、「パウパトロール」がある。「いないいないばあ」も配信されているので、1歳前後の小さな子でも楽しめそう。

PrimeVideo

ちょうど休園が始まったタイミングでポケモンの劇場版(長編・短編すべて)が配信開始になり、本当に助かった!
ポケモン大ブーム中の娘(5歳)はもちろん、「ピカチュウのなつやすみ」系の短編は2歳でも楽しく見られるため、チャンネル権戦争のない平和な時間を過ごせた。

Disney+

プリンセス大好きっ子や、ピクサーファン(主に私)におすすめ。低年齢向けコンテンツもあるが、4歳くらいからのほうが楽しめそう。「わたしときどきレッサーパンダ」などの最新作も家で見られるのが嬉しい。流しておくだけで、親がなんとなく癒やされる。

ワーク・塗り絵・(簡単な)お菓子作り

子どものワーク
年齢にあったワークを用意しておくと◎

「子どもが濃厚接触者になっている」場合の休園では、日中お出かけすることもできません。そのため、ワークや塗り絵、DVDやお菓子作りキットなどのおうち時間を充実させるためのアイテムが大活躍します。
1歳前後の子にはシール絵本、年中さんにはワークなど時間を潰せそうなものをあらかじめ用意しておき、「その日」が来るまで子どもの目に見えないところに隠しておきましょう。
お菓子作りは準備と片づけで割と体力を消費するので、もっぱらポップコーン作りばっかりしていました。Amazonで業務用のポップコーンの種を買っておくと、夜の大人のおつまみにもなります。

こどもちゃれんじの「オンライン幼稚園」

自宅保育でありがちなのが「1日なにもさせてあげられなかった…」という後悔。
ずっとテレビをつけっぱなしにしていた、生活リズムが崩れてきている、などちゃんと子どもを見ていられてなかったことで自分自身を責めがちです。

そんなパパママの罪悪感や、子どもが抱える退屈さを軽減させてくれるのが、こどもちゃれんじでおなじみのベネッセが行っている「オンライン幼稚園」。10時の朝のあいさつにはじまり、うた・ダンスの時間、知育の時間、手洗いの時間やお昼ご飯の時間など14時過ぎまでカリキュラムを組んで動画をUPしてくれています。

これであれば、動画を流しっぱなしにしていても罪悪感なし!動画ですが画面の前の子どもたちへ明るく語りかけてくれますし、参加するだけで楽しく1日のリズムを整えてくれます。幼稚園に集中している時間はお仕事の時間にあてることもできそうですね。
しかもこどもちゃれんじとは違い、無料で見られるのも嬉しいポイント!
まさに”今”ならでは、必要とされている幼稚園を無料開放してくれているベネッセさんに大感謝です…。

(濃厚接触者じゃなければ)シッターサービスも◎!

家族が濃厚接触者じゃない場合は、シッターサービスも活躍してくれるでしょう。
共働きの場合、お互いのスケジュールを事前に把握していても綺麗に分担しきれるわけではありません。「私も夫も仕事に集中したい日」はどうしても発生します。

そんなときに最後の砦になってくれるのがシッターサービス。キッズラインなどのシッターさんとのマッチングサービスも人気です。
いざというときに頼るためにも、事前の打ち合わせや面談を行うようにしましょう。

キッズラインなどのサービスでは「初めてのサポーターに保育を依頼する前に、必ず事前面談・顔合わせを行いましょう」と書かれています(急ぎの場合は、面談と保育を同日に依頼することも可能だそう)。
休園になる前に事前面談を行ったり、実際にお願いを何度かお願いしたりしておけば困ったときに頼れる存在になってくれるはず。我が家でも次の休園のときは頼れるよう、近くのシッターさんを探して面談しておこうと思います、、。

助成金関係のチェックも忘れずに!

休園で自宅保育が必要になった場合、やむを得ずお休みをもらうことも必要です。なかなか知られていませんが、「新型コロナウイルス感染症による小学校休業等対応助成金」という制度もあります。知識として知っておくだけでも全然違うので、あらかじめおさえておきましょう。

少し条件がありますが、重要なのが「事業主申請」であること。個人ではなく、事業主の申請となるため、必ず会社の担当者に相談しましょう。事前に相談して使えることがわかっていればスムーズです!
使えるものはすべて使って、金銭的にもメンタル的にも余裕を持ちたいですね。

仕事と保育の両立は難しいのが当たり前!諦めも大切

仲良く並ぶ子どもたち

休園中に仕事をしていて一番救われたのが「今はどこの保育園もそんな感じですよね」というメンバーからの言葉や、オンラインMTG中に後ろを横切る子どもたちの姿でした。保育と仕事を両立するために家に引きこもりっぱなしになっていたので、世の中のパパママも今同じように頑張っているんだと思うことで心が軽くなるような気持ちになったのを覚えています。
突然の休園や出席停止というハプニングは、これからもたびたび起こるはずです。「在宅勤務と自宅保育の両立はほぼ無理な状況である」という良い意味での諦めを大切に、借りられる力やツールをすべて借りて、頑張って乗り切っていきましょう!

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