日本・海外に470店舗(※2021年7月12日現在)を展開しているいいオフィスですが、今回ご紹介する「いいオフィス 三軒茶屋 by 猫が邪魔するSANCHACO」さんは他の店舗とは一味違います。
“猫が邪魔する”とは一体どういうことなのか、猫好き社員2名で実際に訪れてみました。
予約が必要なので注意!
筆者は、全国のいいオフィスが使い放題の「プレミアムプラン」で契約しているため、基本的にはいつでもどこでもいいオフィスを利用することができます。
しかし、SANCHACOさんでは別途ネットからの予約が必要。入室方法などを教えてもらう必要があるので注意です。また、今回ご紹介するいいオフィスからの利用以外に、SANCHACO「neco-makers」のみのプランもあります。
肉球会入会金:2,990円
ご利用時間:8:00~20:00
★平日プラン
1肉球会員(平日の1つの曜日)5,000円/月(税込)
2肉球会員(平日の2つの曜日)8,800円/月(税込)
3肉球会員(平日の3つの曜日)12,000円/月(税込)
4肉球会員(平日の4つの曜日)13,500円/月(税込)
5肉球会員(全ての平日)15,000円/月(税込)
★いつでもプラン
365肉球会員(土日祝を含む365日)18,000円/月(税込)
三軒茶屋駅から徒歩5分で到着
アクセスは下記の2通り。
どちらの駅からでもすぐに着くため、アクセスの良い三軒茶屋駅からがおすすめです。
・東急田園都市線 三軒茶屋駅より徒歩5分
・東急世田谷線 西太子堂駅より徒歩1分
三軒茶屋駅キャロットタワー方面の出口を出て世田谷通り沿いをまっすぐ歩き、LAWSONの手前を右に曲がったら到着です。事前にネットで外観を確認していたのですぐに分かりましたが、一見すると他のアパートに紛れていて見つけにくいかもしれません。
というのも、この建物の2階にはメゾネットタイプの賃貸住戸が4戸あり、猫と一緒に暮らせるようになっているそうです。今回利用させていただくのは1階部分。ワーキングスペースのほかに1日限りのお店を開くことなどができるレンタルスペースも設けられていました。
SANCHACOへさっそく入室!
無人運営店舗となっているため、事前に伺った入室方法で建物に入っていきます。
玄関を入ってすぐに目に入ったのが、机とソファー。そして部屋の奥に進むとワーキングスペースが広がっていました。
午前11時に訪れましたが、誰も居らず貸し切り状態でした。30㎡ほどの空間で猫を独占できるなんて…すでに仕事が手につかない未来が見えます。
大きな机が2個、1人で集中できそうなサイズの机が3個ほど設置されていたため、1人~3人での利用なら同じ机で作業できそうです。
仕事に取り掛かる前にまず室内を散策する先輩。猫たちは警戒ぎみに様子を伺っています。果たして懐いてくれるのか、(無事に?)仕事を邪魔しにきてくれるのでしょうか。
SANCHACOの猫たち
SANCHACOにいる猫はみんな保護猫なのだそうです。それぞれの名前が書かれたファイルが置いてあり、性格やどのように接したら良いのか丁寧に記載されていました。
筆者が猫と最後に触れ合ったのは5年ほど前。うっかり猫が嫌がるコミュニケーションをしてしまわないためにも、まずはこのファイルを一読したほうが良さそうと思い、それぞれの名前と性格を頭にいれます。
ワークスペースで仕事開始!
本来の目的である仕事をそろそろ始めようとパソコンを開いたところ、先輩の膝に一匹の猫がやってきました。
「絶対仕事にならないじゃん!」という笑いと「良いなぁ…」という羨ましさが同時にこみ上げてきます。いつの間にそんなに仲良くなったのでしょうか。
メールを次々と返していると筆者のほうにも違う猫がやってきました。
「仕事なんてしてないで撫でてよ」と言わんばかりのポジショニング。もちろんキーボードを打つ手を止め、猫の許す限りモフモフを堪能しました…。
今度はパソコン周りをうろうろし始めます。「間違ってメール送信しちゃう…!」という心配をよそに、キーボードをポチポチ鳴らしながら歩きまくります。
こうして目の前に気を取られていると、右ではリュックに猫パンチを繰り出している光景が。
そして左を見ると充電コードを噛もうとしている姿。一瞬で「これは対応しきれない…」と察しました。そして、まさにこの光景が“猫が邪魔する”の一部なのでしょう。
しかし何をされても「可愛い」が上回り、デレデレしてしまう自分にも驚きました。
猫に邪魔されつつも、仕事もしっかりできる
このままでは本当に仕事を邪魔されて終わってしまうのでは?と心配になりましたが、少し経つと猫も飽きたのか、お昼寝タイムに入りました。
それと同時に筆者も集中モードに入ります。思ったよりも時間を取られてしまった焦りと、猫に癒されたことによる気持ちの切り替えが良い影響をもたらしてくれて作業がはかどりました。
夕方、集中が切れたら再び猫タイム
ときどき猫が近くにくることはありましたが、最初ほど邪魔をしてくることは無かったため、良い距離感で集中することができました。夕方、ひと段落ついた時に今度は筆者の方から猫にちょっかいを出しにいきたい衝動にかられます。
人間の自分勝手な「かまって~」も快く受け入れてくれる優しさに癒されます…。
(この後スカートの上で落ち着かれてしまい、仕事再開まで時間がかかりました)
一方の先輩は嬉しそうに猫をもちあげ、猫もまんざらでもなさそう(?)な表情でこちらを見つめてきます。最初は近寄って来なかった猫も、数時間経つと撫でるのを許してくれたりと、だんだん心を開いてくれていることに嬉しくなりました。
このように、一気に仕事に集中して、疲れたら猫と遊ぶ(猫に遊んでもらう)という流れを繰り返すことでオフィスで仕事をしている時に比べてストレスなどを全く感じずに1日を過ごすことができ、当初の想像よりもしっかりと仕事ができました。
SANCHACOの猫たちに別れを告げ、退出
予約していた11時~19時の8時間はあっという間に過ぎていき、チェックアウトの時間がやってきました。帰りたくない気持ちを抑え、一匹ずつ別れを告げます。
ドアを閉めたら、まるで「行かないで~」と言っているように見えました。1日を終える頃には全員の性格が分かるくらいになっていたため、当然こちらも寂しい気持ちです。また会いに来るね、と言ってSANCHACOを後にしました。
「一匹でも多くの猫を幸せにしたい」という思いから始まった施設。猫の人懐っこさからも、普段から色んな人に愛されているんだなぁと感じずにはいられませんでした。
思った以上に作業がはかどり、何よりも癒されながら仕事をするという経験が始めてだったため貴重な時間となりました。みなさんも是非、猫に邪魔されながら仕事してみてはいかがでしょうか。