Webライターを続けていると、つらさやキツさを感じてしまうことがあります。そうなってしまう理由はさまざまですが、多くのWebライターが仕事に感じるつらさやキツさは、スケジュール調整や報酬額、クライアントに関する悩みなどが原因ではないでしょうか。
今回は、そんなWebライターがつらさ・キツさを感じて辞めたくなってしまう理由や、解決するためのヒントをご紹介します。現在もWebライターとして苦しんでいる筆者が、体験をもとに得た内容です。
稼げないし時間がない、と息詰まっているWebライターの方は以下の記事も参考にしてみてくださいね。
Webライターを辞めたくなる理由1. 「納期がしんどい」
「稼ぎたい」という気持ちから依頼をどんどん受けてしまい、スケジュールがパンク状態になってしまうのは、「Webライターあるある」ではないでしょうか。休みも取らず睡眠時間も削り執筆をしていると、精神的にも肉体的にもつらさを感じてしまいます。
とくに筆者は毎月末になると、納期に苦しめられています。「なんでこんなに苦しいんだろう…」と自問自答しては、月初の自分を責めることも少なくありません。
筆者のように無計画に受けてしまった仕事に苦しめられる場合、とりあえず目の前の仕事をこなすのが先決です。そして次月からは、自分が1日に何文字くらい執筆できるのかを把握した上で、受注件数を調整しましょう。くれぐれも「先月何とかなったから、今月もいけるだろう」とたかを括らないようにして、余裕を持ったスケジュールを組むことが大切です。
納期に追われる毎日は辛く、Webライティングの楽しさを忘れてしまいます。Webライティングを楽しむにはプライベートを充実させること、そしてプライベートを充実させるためには、スケジュールを詰め込みすぎないようにすることが大切です。
Webライターを辞めたくなる理由2. 「FBがキツい」
Webライターの心が折られる大きな原因のひとつに「クライアントからのFB(フィードバック)」が挙げられます。
フィードバックは記事をより良くするために必要なものですが、Webライターの中にはフィードバックを「ダメ出し」と受け止めてしまう人もいるのではないでしょうか。
筆者はWebライターを続けて5年以上経ちますが、2年目のときにお付き合いをしたクライアントからは血を吐きそうなほど辛辣なフィードバックを毎回もらっていました。
自分の文章力の無さが原因ですが、当時は心が折れて、Webライターを辞めようかと思ったこともあります。しかし落ち込むだけ落ち込んだあと、湧いてきたのは怒りの感情でした。
「私にばかりダメ出しをするなんてひどい…このクライアンをぎゃふんと言わせるだけの文章を書いてやる…!」
今思えば完全に逆恨みですが、当時のこの「怒り」がなければ今の筆者はなかったかもしれません。そう考えると、辛辣なフィードバックは文章をイチから学び直す良い機会だったと言えます。
フィードバックはWebライターを落ち込ませることもありますが、言い換えれば「自分の文章の欠点」を知ることができるチャンスです。自分の文章の悪いところを指摘してくれる人は、クライアント以外にそういないため貴重な勉強材料となるでしょう。
これから成長できる良いきっかけ、Webライターとしてひと回り大きくなる栄養分をもらえた、とフィードバックを前向きに捉えてみてはいかがでしょうか。
Webライターを辞めたくなる理由3. 「思ったより稼げない」
夢をたくさん持ってWebライターの世界に入ったのに、思っていたよりも稼げなくてがっかりする人も多いのではないでしょうか。
Webライター界には1か月で100万、200万円を稼ぐ人もいます。しかしそこまで到達するのは簡単ではなく、想像よりも険しい道のりです。Webライティングの仕事の中には時給が1,000円を下回る仕事も珍しくなく、「これなら外でパートでもしたほうが稼げる」と思ってしまう人もいるでしょう。
Webライティングで稼げない人が稼げるようになるための解決策として、高単価案件を獲得するか仕事量を増やすかの2択が挙げられます。
高単価案件を獲得したり仕事量を増やしたりするための方法は、下記の記事で詳しく解説しています。Webライターで稼ぐようになりたい人は、参考にしてみてください。
Webライターを辞めたくなる理由4. 「クライアントとの相性が悪い」
クライアントとの相性は、案件を続ける上でとても重要です。クライアントとの相性が合わないと、メールのやりとりさえも苦痛に感じてしまうでしょう。その結果、日常の業務でいちいち心が摩耗してしまい、報酬を受け取っても割りに合わない辛さを感じてしまう…なんてケースも考えられます。
相性が合わないクライアントに出会ってしまった場合の対処方法は、経験上「割り切って仕事をする」が正解だと言えます。クライアントと良好な関係を築くことは、Webライターにとって大切な仕事のひとつです。しかしそれができないからと言って、Webライター失格に直結するわけではありません。
たとえクライアントに気に入られていなくても、Webライターの本分はあくまでも良質な記事を作ることです。加えてクライアントとWebライターは対等な立場であるため、ご機嫌を取る必要もありません。理不尽な要求をされたと感じたら、質問や意見をしましょう。
どうしても相性の合わなさがストレスになるのであれば、仕事をお断りするのもひとつの手です。しかしWeb制作業界は広くないため、どこでどのような噂が立つかはわかりません。
今後の仕事に影響を与えないために、そして社会人としてのマナーを守るためにも「今現在受けている依頼は完了させること」「相手を不快にしないようにして去ること」の2つは、遵守したほうが良いでしょう。
Webライターを辞めたくなる理由5. 「仲間がいなくて孤独」
Webライターは人と接する機会が多くありません。仕事で話したりやりとりをしたりする相手というのは、クライアントや取材相手がほとんどです。自然と同業者と出会える、といった確率は低く、Webライターとしてのつらさや苦しみを他人と共有する機会は少ないと言えます。
筆者も「執筆の苦労を分かち合えるWebライターはいないものか……」と悩んでいた時期がありました。当時は「Webライター サークル」「Webライター コミュニティ」などのワードで、頻繁に検索をかけていたものです。
そうしたWebライター仲間探しの末にたどり着いたのが、Twitterでした。TwitterはInstagramやFacebookに比べて、Webライター同士のやりとりが盛んです。Webライターと相互フォローになり少しずつ絡んでいくようになると、そのうち気の合う仲間に出会えます。
Webライター仲間がいなくて孤独を感じる人は、ぜひ、Twitterを始めてみてください。同じような悩みや苦しみを抱えた仲間と、気持ちを分かち合えるでしょう。
Webライターを辞めたくなる理由6. 「楽しくない」
「Webライターを始めたものの、楽しさを感じられない…文章を書くのは好きなはずなのに…」そう感じる原因は、執筆ジャンルにあるのかもしれません。好きなジャンルであれば筆も進み、楽しく書けるでしょう。しかし興味や知識のないジャンルでは筆も進まず、文章を書くことが苦痛になってしまうのではないでしょうか。
Webライターを楽しく続けるのであれば、執筆ジャンルは重要です。もし今、文章作成に楽しさを感じられないのであれば、自分の執筆ジャンルを振り返ってみてください。あまり関心を持てないジャンルで仕事のスケジュールが埋められているのであれば、思い切って案件の入れ替えをするのもひとつの方法です。
クライアントとの関係が良好であれば、書きたいジャンルがあることを相談するのも良いでしょう。メディアを複数掛け持つクライアントであれば、当該ジャンルの案件を提供してくれる可能性があります。
自力でイチから仕事を探すのであれば、書きたいジャンルのライティング案件を探しましょう。ランサーズやクラウドワークスで見つからなければ、ココナラでスキル出品をしたり当該ジャンルのメディアに直接応募をしたりといった方法で、仕事を獲得することもできます。
いくらたくさん稼げたとしても、興味のないジャンルばかりのWebライティングは「楽しい」と感じにくいでしょう。とはいえ案件のすべてを好きなジャンル、それも高単価で埋め尽くすのは難しいです。仕事量のバランスを見ながら1つか2つ、低単価でも好みのジャンルの仕事を組み込んでみてください。仕事をしながら息抜きができるため、おすすめですよ。
Webライターを辞めたくなる理由7. 「報酬が支払われない」
報酬の支払いは、クライアントごとにルールが異なります。締め日と支払い日といった日付の設定だけでなく、中には「納期を過ぎたら報酬を支払わない」「記事作成中に作成困難な事由が発覚した場合、報酬の支払いは不可」といったふうに、支払われる金額もルールで左右されるケースがあるようです。
これらの問題は、ライター側が原因で発生したのであれば納得もいきます。しかし中には「クライアントのキーワード提示が遅かった」「記事作成中に提供された構成内容が事実と違うことに気づいた」など、クライアント側にも不備があり問題が発生する可能性もゼロではありません。クライアント側にも原因があるにも関わらずWebライターばかりが不利益を被るのは、モチベーションに大きく響きますよね。
大切なのは問題が起きそうだと判断した時点で、クライアントに交渉をしておくことです。なるべく早い段階で対策を練ることで、こちらも無駄な作業を増やさずに済むでしょう。
もし交渉のタイミングを逃してしまった場合、くやしいですが諦めて気持ちを切り替えることをおすすめします。いつまでも囚われて悩んでしまうより、「こんなこともあるというのを知れた」と経験値アップの糧として受け止めることで、Webライターとしても人間としても成長できるはずですよ。
Webライターの「辞めたい」は自分と向き合うチャンス
Webライターを続けていると、時々どうしようもなく辛くなったり辞めたくなったりすることがあります。そうなったときは無理をせず、文章から離れてみるのも手です。
もちろん辛い気持ちを抱えたまま向き合うのも悪くありません。歯を食いしばってがんばったからこそ、得られるものもあるでしょう。休むにしても続けるにしても、Webライターであればどちらも自由に選べます。
限界を感じたときは、Webライターとしての自分と向き合う良いタイミングです。今後の指針を再検討して、より楽しい働き方とはどんなものかを見つめ直してみてください。