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「HarborS表参道」エンジニア専用!青山のテラス付コワーキングスペースを使ってみた

梅雨も明けてすっかり夏空が広がる昨今、低気圧の次は連日30℃を超える猛暑に悩まされる日々が続いています…。何かと穏やかではない雰囲気もある2021年の夏ですが、それでも自宅作業ばかりだと気が滅入ってしまうもので、たまには出かけたくなるのも人情です。

「ちょっとした作業でもいいから外へ…!」という気持ちで向かったのは、渋谷から少し離れた青山・表参道エリア。都心ながら人の波もまばらで、一見ハイソな印象ですが実は散歩やカフェ作業向きな街なのではないでしょうか。

今回伺ったのは「HarborS表参道」というコワーキングスペース。業界でもかなり珍しい「エンジニア特化型」というコンセプトで運営が行われているこちら、コンパクトながらPC作業にうってつけのハイレベルな作業環境が整っている施設でした。

HarborS表参道の施設データ

住所:東京都港区南青山3丁目15-9 MINOWA表参道 3階
アクセス:東京メトロ「表参道駅」A4出口から徒歩3分
営業時間:24時間利用可(ドロップインの場合10:00-20:00)
定休日 :不定休
作業スペース:多数(テラス席・ブース席・会議室・集中スペースあり)
電源有無:あり
Wi-Fi有無:全席Wi-Fi利用可
喫煙:不可
HP:https://harbors.anti-pattern.co.jp

HarborS表参道ができた理由とは?中の人に話を聞いてみた

入場後、まずは座席を確保し、HarborS表参道を運営する株式会社アンチパターンの磯山さんにエンジニアのためのワークスペースを作ったきっかけや今後のコンセプトなどをじっくり伺いました。

――本日はよろしくお願いします!まずは運営企業である株式会社アンチパターンの創業ストーリーをお聞かせください。

弊社は2019年に創立した、ソフトウェアエンジニアを支援するスタートアップ企業です。ソフトウェア開発支援・エンジニア育成・スカウト型の人材マッチングサービスといった事業を主に展開しています。

「日本のソフトウェアエンジニアを憧れの職業へ」というミッションのもと、メジャーリーグのようなスター人材の育成とエンジニアの数・質・待遇の向上を国内で行っていくことが我々の使命です。エンジニアのデータベースを利用し、技術者の人生に寄り添うサービスを提供できれば、と思っています!

――事業の一環としてワークスペースを開設した理由も伺いたいです。エンジニア特化型に振り切った場所というのはかなり珍しく先進的な印象を受けました。

PC1台でどこでも働けるのがエンジニアという職業ですが、技術進化に一生対応し続けることも自然と求められる立場でもあります。ヒト・場所・機会といったさまざまな要素をキャッチアップできる環境づくりが大切だと考え、2020年にこの場を開きました。

私たちはエンジニアを「船」とすれば、働く場は「港」であると考えています。その拠点として、知識の交換や教え合いができる最適な空間づくりを目指しています。

――港をコンセプトとしたから「Harbor」という名を冠しているんですね。私も黙々と独りで作業を続ける仕事柄、そのような場があると良いな…と常々感じていました。

色々な「コンセプトの港」を創りたい、というのがHarborSの構想です。出会い、ビジネス、集中、スター、戦い、癒し、新人支援、インプット/アウトプットの場、交易の場など…。

エンジニアと一口に言っても「お金を稼ぎたい」「好きなカテゴリに没入したい」「社会にインパクトを与えたい」と掲げる目標は十人十色です。だからこそ、それぞれのキャリアパスに対応できる環境の提供を目指しています。

――従来、総合的なコワーキングスペースやワーケーション特化の施設はあっても、特定の職種にフォーカスした施設は少なかった印象です。今回ライターという仕事ながらお邪魔させていただきましたが、利用している方々にどことなく一定の共通項のようなものを感じました。

ありがとうございます。オフィスにフォーカスした展開ではなく、あくまでもエンジニア向けサービスの一環として提供したい、というのが弊社の目標です。ビジョンドリブン型のスタイルですね。

――上階にテラス席がありましたが、同じ空間で作業に没頭していると外の空気が恋しくなるので我々やエンジニアにはありがたい設計だな…!とも感じました。

「エンジニアを憧れの職業にしたい」からこそ、ハード面でもソフト面でも「かっこいい場所」であるべきではないだろうか?と考えています。それが職種の持つインドアなイメージを拡充することにも繋がれば良いな、と思い…(笑)

――オフラインの拠点をしっかり作りつつも、オンライン上でのワークショップ開催などにも注力している印象です。そういったバランスはどのように捉えているのでしょうか?

オンライン上でのイベントも保持しつつ、オフラインの拠点も守っていけるのがベストかな、と思っています。コロナ禍の生活が続く中、コミュニケーション機会の醸成やコミュニティの創出といった、「対面の価値」を再確認する機会も増えてきました。一見非効率的で意味の少ないことにイノベーションの芽が生まれるはずだと思い、オンラインでもオフラインでも勉強会や交流会などの機会提供に力を入れています。SNSでも「エンジニア交流コミュニティ」として、コワーキングスペースに限定されないプロモーションを行っています。

(ブース中央にはエンジニア関連書籍がズラリ。勉強のために通い詰める学生の方も多いようです!)

――面白いですね!リアルの場には少なからずクローズドな印象を受けることもありますが、HarborSはより開かれたフィールドであるな…と感じました。

実はオープン最初期に利用者の方々に向けてアンケートを実施したのですが、その結果エンジニアは「場」を求めていることが分かりました。例えばビジネスの機会を見つけたい方や自分のスキルを求めたい方など、個々が異なるニーズを持ちながら通われているのですが、そういった異なる層が交わる為にはやはり「現実世界の拠点」が欠かせない…と考えている方が多いようです。

――単なるワークスペースの枠組みを超えて、ある種のハブとしての機能も備えているんですね!最後に、今後の展望をお聞かせください。

HarborSの構想は「1つの港」だけでは実現できず、日々さまざまなフィールドで活躍するエンジニアの方々の停泊地となるよう、今後は拠点を広げていきたいなとも考えています。秋葉原、巣鴨、沖縄など、立地によって異なるコンセプトの場を提供していきたいです。

ライターがエンジニアに混ざって黙々と作業してみた

以上、かなり興味深いお話を伺った後は、自然に「やるぞ!」という気持ちが自分にも芽生えてきました。良い空間です。

ということで、ここからは本日のタスクをひたすら消化しつつ、実際に利用した感想をレポートしていきます。エンジニアの方々に混ざり、独りGoogleドキュメントとスプレッドシートを広げながら…。

サブモニターのレンタルがあったので早速1台お借りしました。これで「1画面だったし…」と言い訳ができない状況へ突入!デュアルディスプレイ最高!と心の中で叫びながら仕事に向き合います。実際、細かなレンタル品があるだけで理想の作業環境を作りだせるのでかなり助かりました。

通信環境も非常に良好で、かなりストレスフリーに作業が進みます。周囲にはオンライン打ち合わせ中の方や集中スペースで黙々と勉強中の方、グループワークに勤しむテック系学生の方々などさまざまな人が行き交い、「あ、ここって確かに港っぽいな」と感じる瞬間もありました。

しばらく集中モードに入ったのち、作業の一段落とともに気分転換にテラス席へ。日差しがだんだんと陰り夕暮れに移る中、夏の風を全身に浴びながらパソコンと向き合う…となんとも言えない時間を過ごしました。ちょっとだけ趣味のDJ活動に寄り道したのはここだけの秘密です…。

その後もサブモニターや強固なWi-Fi(自宅の数倍速かったです)の力を借りつつ、やるべきことリストを次々と消化。結果、数時間の利用で普段以上のパフォーマンスが出せました。ウキウキで帰宅した後はギリギリで飲食店のラストオーダーには間に合わない事故(単純ミス)もありましたが、結果大満足の1日になりました。