コロナウイルスが終息したら、行きたい場所はありますか?
気軽に旅行をすることができなくなった今、多数の旅行会社が店舗の閉鎖をしています。旅行者が減り、観光地が休業や営業時間を短縮するなか、旅行をしながら記事を書き続けることはできるのでしょうか。
今回は、「トラベルライターとはどのような仕事なのか」「生き抜くにはどうしたらよいか」などトラベルライターのコロナ禍の実情を掘り下げていきます。
トラベルライターの仕事とは?
ここではまず、トラベルライターについてご紹介します。
「トラベルライター」の定義はさまざまにありますが、本記事では「国内外の名所や観光地など、旅をしながら訪れた場所の情報を記事にするライター」とし、ご紹介します。
記事の主な掲載先としては、雑誌やWebメディア、旅行サイト、ガイドブックなど、様々な媒体があります。
トラベルライターのメリット
トラベルライターという仕事に対して、どのようなイメージをもっているでしょうか。ここでは、トラベルライターのメリットについてご紹介します。
旅行をしながら仕事ができる
トラベルライターのメリットとして真っ先に思い浮かぶことは、やはり旅行をしながら仕事ができることですよね。旅行が好きな人で、トラベルライターという職業に憧れる人は少なくないのではないでしょうか。
しかし会社勤めとなると、長期間の旅行や何ヵ国も周るような大規模な旅行は難しいでしょう。旅行をしながら仕事ができるトラベルライターは、「仕事も旅行もしたい人」といった人にぴったりな職業なのです。
場所や時間を問わず仕事ができる
世界のどこにいても仕事ができることは、トラベルライターの大きなメリットの一つです。
トラベルライターであれば会社に出社したり、朝の通勤ラッシュで人に揉まれたりする必要はありません。
さらに、場所だけでなく時間に制約がないこともこの仕事の魅力です。筆者は朝が苦手なので、「上手く調整すれば朝早くに起きなくてもいい」という点にすごく惹かれます。
トラベルライターのデメリット
続いては、トラベルライターのデメリットに目を向けてみましょう。一般的なデメリットと、コロナ禍ならではのデメリットについてご紹介します。
体力がないと難しい
旅行をしなければ記事を書くことが難しいため、頻繁に旅行をするトラベルライターに体力は必須です。
普通の旅行でも、帰る頃にどっと疲れが押し寄せてきた…といった経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。旅行中は楽しくてストレスも感じなかったのに、旅行を終えると急に体が重くなったり眠くなったりすることもありますよね。
普通の旅行でも疲労は感じるものですが、それが仕事となると疲れが倍増しかねません。例えば、旅行をしているはずなのに常に仕事のことを考えてしまい、純粋に旅行を楽しめなくなることもあるでしょう。トラベルライターは身体的疲労だけでなく、このような精神的疲労も感じやすいといえます。
コロナ禍での移動リスク
長時間の電車や新幹線、バスなどの公共交通機関を利用した旅行ではコロナウイルス感染のリスクが高まります。
旅行には移動が必須ともいえるため、様々な交通機関を利用することになります。万が一自分がコロナウイルスに感染することや人に感染させてしまうことを考えると、旅行プランも慎重に考えなくてはなりません。
旅行記事の需要の低下
外出の自粛が要請され、旅行者の数は大幅に減少したといわれています。同時に、旅行雑誌やガイドブックは売り上げに大きな打撃を受け、実際に休刊となってしまったものもあるようです。
それに伴いトラベルライターが書く記事の掲載先も少なくなり、「仕事が減ってしまった」というケースもあります。ただ記事を書いてもそれを載せる場所がなければ仕事にならず、トラベルライターとして生きていけなくなるため、コロナ禍におけるトラベルライターは厳しい局面にあるともいえるのではないでしょうか。
コロナ禍でトラベルライターとして生き抜くには
コロナウイルスの影響で大きなデメリットを背負うトラベルライターは、どのようにして生き抜けばよいのでしょうか。
ここでは、トラベルライターという仕事を活用してできる他の仕事についてご紹介します。
今だからこそ必要とされる記事を書く
今人々が必要としている記事を書くことはまず、トラベルライターとしてやるべきことの一つです。例えば、人が密になりにくい穴場スポットの紹介やコロナウイルス感染対策をしている店の情報など、時代の流れに沿った記事を書く必要があります。
逆に大勢の人が訪れる定番スポットの紹介など、「気軽に旅行ができる世の中になったら行きたい」と思われるような旅行先に関する記事は、コロナ禍で「今後の楽しみを作りたい」と思う人の心の支えになるかもしれません。
SNSを活用し、発信する
TwitterやInstagramなどSNSを使って旅行情報を発信することも、トラベルライターとして生き抜いていくのに必要なことだといえます。実際にSNSを活用しているトラベルライターの方も多くいますが、旅行に行きたくなるような素敵な投稿をしています。
SNSで旅行情報を発信することで、興味をもった人が記事も読むようになる可能性があります。加えて、ファンやフォロワーが増えることによって、旅館や観光地の店から「紹介してほしい」と仕事をもらえるケースもあります。
旅行系YouTuberとして情報を発信する
コロナ禍の自粛を経て、YouTubeは以前よりさらに人々にとって身近なものとなりました。誰でも簡単にアカウントを作成し、動画を投稿することができるため、知識がなくても気軽にはじめることができます。
写真を撮り、記事を書くライターと兼業し、YouTubeに動画をアップする動画配信者として活動してみるのもいいのではないでしょうか。
投稿した動画の再生回数が伸びるまでの道のりは長いかもしれませんが、人気が出れば企業とのタイアップなど、旅行系のインフルエンサーとしても活躍できる可能性があります。
コロナ禍でもトラベルライターとして活躍しよう
今回は、トラベルライターの仕事とその魅力、コロナ禍での実情について掘り下げていきました。
SNSやYouTubeなどを活用して記事執筆以外の方面からも情報を発信することが、結果的にトラベルライターとしての仕事につながるかもしれません。コロナ禍ならではの今後のトラベルライターの活躍に注目です。