兵庫県神戸市の中心地から車で約30分の「淡路島」。コロナショックにより東京一極集中を問題視する声が上がる中、大手企業の本社移転が決まったことでも話題になりました。新しい働き方を実践しているトラベルワーカーの方からも、淡路島への注目度は高まっているのではないでしょうか。
今回は、淡路島の中で「アイデアを練る」「リフレッシュする」場所として、トラベルワークの気分転換のお役に立ちそうな場所をご紹介します。
兵庫県の在宅ワーカーの気分転換スポットとは?
数年前に淡路島へ移住した私自身は、仕事の作業場所はもっぱら自宅です。リモートワークで成立する案件が多く、外出することもそれほど多くありません。つい作業部屋に引きこもりになりがちで、アイデアが煮詰まったりオンオフの切り替えが上手くいかなかったりすることもあります。上手くリフレッシュできない時は、家を出て気分転換をするようにしています。
そんな移住者在宅ワーカーが、気分転換スポットとして淡路島をおすすめするポイントは2つあります。
1つ目のポイントは、淡路島ならではの自然を味わえることです。視界を遮る建物のないだだっ広い空間で、外の風を感じながら過ごすだけでもリフレッシュ効果は絶大です。淡路島島内には、リモートワークにも利用できそうなお洒落で便利なお店が年々増えていますが、そうしたおしゃべりを楽しむ人が集う場所よりも、人がまばらなアウトドアの方が、私にとってベストなんです。
もうひとつは、お手洗いや駐車場などの設備が充実していることです。鉄道のない淡路島島内では移動は車やバイクが基本。なので、駐車場無料完備は外せません。他にも、お手洗いなどの周辺設備が整っているか、雑草や植栽の手入れされているかも重要です。設備が整っているということは人の出入りがある程度あるという証拠なので、安心度が高まります。
芝生広場の開放感は格別![兵庫県立淡路島公園]
見渡す限り緑と空が広がるドーンと大きな芝生広場は、集中して考えを巡らせるのに最適です。約50,000m2の開放感は、都会の公園では到底味わえません。ゆったりと流れる雲を眺めていると、PCモニターを見ていては思いつかないアイデアが出てくることがあります。特に平日はほとんど混み合うことがないので、人の話し声に気を取られることもありません。
場所は、淡路島の北側の玄関口「淡路サービスエリア」と直接つながっています。高速道路で明石海峡大橋を渡ればすぐアクセスできるので、大阪からなら約1時間で到着するのも嬉しいポイントです。
それに年中無休、入園無料、休園日もありません。ふらりと訪れるには、ハズレなしと言えるでしょう。
ただし、水辺の遊び場やテーマパークもあるので、休日はファミリーや学生さんたちでにぎわいます。屋外でお弁当を広げる時も注意してください。上空にはトンビが悠々と飛んでいて、私は持っていたサンドウィッチをかっさらわれたことがありますので。
歩いて歩いてアイデアを引き出そう[兵庫県立佐野運動公園]
淡路島にはきれいに整備された公園がいくつもありますが、中でももうひとつのおすすめが、東海岸に面する「兵庫県立佐野運動公園」です。1周2キロの整備されたウォーキングコースになっているので、歩きながらアイデアを詰めていくのにぴったりなんです。潮の香りのする海岸沿いは高台のようになっていて、ベンチに座って海の向こうの大阪府〜和歌山県を眺められます。
野球場が2つ、サッカー場が3つの他、多目的グラウンドやクラブハウスもあるスポーツ利用のための本格的な運動公園です。観戦目的ではなくても、チームプレーのさわやかな掛け声を耳にしながら、何時間でも滞在できます。
スポーツイベントがない時はとっても静かなので、ベンチに座って長時間作業をしていても周囲に迷惑をかけることもなさそうですよ。
午後からがおすすめの瞑想スポット[神戸淡路鳴門自動車道 室津PA]
このパーキングエリアは、西海岸(播磨灘)を眺められる絶妙な場所に位置しています。駐車スペースよりも高い位置にベンチが置かれているので、視界がひらけて水平線が見渡せるのがおすすめポイント。太陽が沈む方角なので、特に昼を過ぎて陽が傾きはじめると水面がキラキラ光り、夕陽にゆっくり変わっていく時間はたまりません。
高速道路の運転に疲れた時のリフレッシュはもちろん、出張帰りに考えをまとめるのにも最適です。刻々と変わる海の表情を眺めていると、より良いアイデアが出そうな気がしてきます。
整備された海辺が快適[多賀の浜海水浴場]
地元の人だけ訪れるような小さな海水浴場は長時間過ごしているとお邪魔にならないかと心配になってしまうのですが、多賀の浜海水浴場は駐車場が広く海岸沿いも整備されているので、気兼ねなくゆっくりできます。お手洗いや屋根付きのテーブルとベンチもあるので、PCを持ち込んでの作業にもぴったり。
オンシーズンは海水浴を楽しむ人でいっぱいになる人気スポットですが、それ以外の時期は人もまばら。こちらも夕陽が沈む西海岸沿いなので、海辺にぼんやり座って海を眺めているだけでもリフレッシュできますよ。
モヤモヤが晴れるかも[洲本城跡]
高い所って、空気が澄んで頭がスッキリする感覚になりませんか?
淡路島一番の市街地にある洲本城跡は山頂に位置する山城なので、風に吹かれる爽快感を味わえます。もちろん展望台からは淡路島の海・山・街を見下ろせるので、眺望もバッチリ。アイデアが煮詰まったり、仕事上のモヤモヤした悩みを抱えたりしている時に、1人で訪れることをおすすめします。
歴史的な背景は割愛しますが、国の指定史跡に定められただけある立派な石垣には、興味を惹かれる方も多いのではと思います。敵陣に対峙するために工夫を凝らした石造りに触れるだけでも、キャリアアップのための向上心が刺激されるかもしれませんよ。
車なら山頂近くまでアクセスできるので、石段を5分ほど歩いて展望台に到着します。歩く場合は市街地にある登山口から30分ほどで展望台に着くので、ちょっとした登山気分も味わえます。体を動かすことで心身ともにリフレッシュできますよ。
文化的好奇心をくすぐる[洲本市図書館]
どんなにリフレッシュしても、なかなか作業モードになれない時もあります。そんなダラけた気持ちを引き締めるにはやっぱり図書館ですよね。
洲本市図書館は、鐘紡(カネボウ)の紡績工場をリノベーションしたお洒落なレンガ造りの外観が見どころです。明治・大正のクラシックな雰囲気が、文化的な気分を上げてくれます。屋外は市民広場として手入れされた植栽が広がり、借りた本をあえて外で読むのもおすすめです。蔵書も12万冊とたっぷりでPCを持ち込んで電源を使用できる席もあるので、作業にも集中できそうですね。
歩いて行ける距離に、飲食店がある「洲本アルチザンスクエア」や淡路島の食を楽しめる「淡路ごちそう館御食国」もあるので、ついでにランチも楽しめます。
トラベルワーカーはリフレッシュも重要
遊びと仕事の境界線が曖昧になりがちなトラベルワーカーは、オン・オフの切り替えが大切ですよね。
「ここにくればリフレッシュできる」というような場所があれば、上手に気分転換できて、生産性を上げられるでしょう。ぜひ、自分のお気に入りを見つけてみてくださいね。