朝起きて子どもを見送ったはずなのに、気付いたらもう夜。ワーママの1日は、まばたきをするくらい早く過ぎていきます。
時間の経過が早くても、やらなくてはならない家事の量は変わりません。それならば少しでも時短ができて手間のかからないようにしたい……。そして家事の中でもとくに負担と家族の期待が大きい夜ご飯は、とにかく手軽にそれなりのものを用意したい。
今回は、ワーママとして日々をこなす筆者の日常の夜ご飯風景をご紹介します。
ワーママの夜ご飯は家電にお任せ
わが家の夜ご飯は一汁三菜がルールです。炊き込みご飯といったおかずが必要ないメニューの日は、一汁二菜になります。とはいえ、毎日忙しいワーママである身。そんなに熱心に作っていられません。
「一汁三菜」「一十二菜」という言葉にはきちんと感がありますが、基本は電気調理器任せの料理ばかりです。
よその家のリアルな夜ご飯事情を把握する機会は、少ないでしょう。ここでは一般的なワーママがワーママを続けるために、どのような夜ご飯を用意しているのか、ありのままの姿をご紹介します。
炊飯器で作るご飯物
「とりあえずこれがあればOK」なのが、ご飯ものです。忙しいときはとにかく炊き込みご飯。もちろん炊き込みご飯の素を突っ込んで、スイッチを押しただけの一品です。そのため、わが家では炊き込みご飯の素は欠かせません。
気が向いたらきのこをプラスして、かさ増し&栄養価アップをはかります。
煮込み料理
わが家のメインディッシュは、7割が煮込み料理です。圧力鍋に肉と野菜を入れ、適当に味付け。この日はウェイパーのみをわずかに入れて終了しました。
基本は薄味で作り、食べるときに各自好きな味付けを楽しむスタイルです。
保存の効く惣菜
買い置きしてある適当なチルド品をプラスして、副菜を用意します。この日はシュウマイがあったため、レンチンで温めました。日によって餃子だったり肉団子だったりサラダチキンだったりグラタンだったり……冷凍食品でまかなうことも多いです。
プラスアルファ
あとは切って混ぜるだけの副菜を作ります。きゅうりの浅漬けだったり、アボカドのしょうゆマヨ和えだったり、さまざまです。
とにかく火を使わないのが最優先。必要であれば電子レンジで代用します。
食器類・ランチョンマットでそれなりに見える
洗い物もしたくないので、わが家は基本、ワンプレートか鍋のまま食卓に並べて各自取り分けるスタイルです。ランチョンマットを敷いたりスープマグといったおしゃれな食器を使ったりすると、あら不思議。きちんと感が出ます。
ワーママの夜ご飯は「放置飯」が簡単
時間のある時は、もう少し手の込んだものを作るときもあります。たとえば、こちらはずいぶん前に作った豚の角煮です。ゆで卵も茹でて、大根も肉も柔らかくするために下茹でをしてから味付けをしています。奥にはポテトサラダ、そしてきのことサバ缶の炒め物もあります。
すごく手間がかかってるように思えますが、基本はいつもの夕飯と同じ、放置飯です。台所に立つ時間は20分もかかりません。簡単流れは以下のとおりです。
1.圧力鍋に水・大根・肉を入れて火を付けたら放置
2.卵をお湯に入れて火をかけて放置
3.じゃがいもの皮をむいて電子レンジで10分ほど温めて放置
4.きゅうりと人参をスライサーで薄く切って塩を振って放置
5.きのこを切って炒めて塩胡椒で味付けをしたあと、サバ缶を投入→完成
6.休憩
7.肉と大根が煮えたら水を捨てて再び味付けして火入れ→完成
8.卵を向いて、完成した角煮の中に入れる→完成
9.じゃがいもにバターとマヨネーズと砂糖と塩胡椒を入れて潰して、きゅうりとにんじんを混ぜる→完成
きちんと料理を作った日の味噌汁は、適当でOKというのがマイルールです。「栄養的に大事なのは味噌なのだから、具なんてなくても良いのでは?」と思うくらい、適当です。そんな日の具材は冷凍の小ネギと油揚げのみ、もしくはいっそ作らない日もあります。
一品ものでごまかす日も
一汁三菜を作る気力もない時は、一品ものでごまかします。一品ものとは、それだけで主食・メインを果たせる料理です。カレーやオムライス、焼きそばなどが該当します。わが家でよく作る一品料理は、エスニック料理です。中でもガパオご飯は頻出します。
ガパオご飯は、野菜類と適当な肉をフードプロセッサーにかけて、ごま油で炒め、ナンプラーやオイスターソースで味付けをすれば完成です。目玉焼きは気力があれば焼く程度。プラスアルファでスープでもつければ、カフェメニューさながらな見栄えになります。
ほかにも、業務スーパーで買ってきたレッドカレーやグリーンカレーの缶詰になすやきのこといった野菜と肉を足して、ボリュームアップをさせることもあります。本格的なエスニックカレー(約8人前)が1,000円以下で食べられるため、外食ができない今はとくに重宝するメニューです。
夜ご飯含め、家事は全部朝に終わらせる
夜ご飯前は、帰宅した子どものお風呂や明日の持ち物の準備など、やることが多いです。そんな中で家事に追われてイライラしないように、筆者は夜ご飯作りを含めるすべての家事を朝に済ませてしまいます。
たとえば朝のうちに夜ご飯の角煮やポテトサラダを作りながら、昼ごはんの野菜スープの準備をしたり煮込むのを待っている休憩時間に掃除機をかけたり、といった感じです。
すべてが終わってから仕事に取り掛かると頭の中から「家事」が消えるため、作業にも集中しやすくなります。
ワーママの夜ご飯はストレスを溜めない工夫を
ワーママにとって、夜ご飯の準備はとにかく手を抜きたいミッションです。しかし子供の成長を考えると、惣菜ばかりとはいきませんよね。時間と手間をかけず満足できる食事を用意するには、調理家電やチルド品をうまく活用するのがおすすめです。
夜ご飯の準備がストレスにならないように自分の中で夜ご飯に関する及第点を設定し、手間を省きつつ家族を笑顔にできたら良いですね。