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全国のクリエイターが集結!カルチャー全部詰めのデザフェス vol.55をレポ

1994年から、プロ・アマ問わず「自由に表現できる場」を提供するアートイベントとして始まったデザフェス(DESIGN FESTA)。年齢・国籍問わず、1万人以上のアーティストが集結するという夢のようなイベントです。今回2022年5月21日、22日に開催されたデザフェス、vol.55はなんと史上最大級の規模だったそう。
さまざまな働き方、生き方の方々と出会えること間違いなし!ということで期待に胸を躍らせ、初参戦してまいりました。
結果、持ちうるすべての体力を使い果たすも大満足。めちゃくちゃ楽しかったです。

迫りくる曇天、 5月21日14時。東京ビッグサイトに到着

つよそう

朝は豪雨、午後は重めの曇天という、良いとは言えない天候のなか東京ビッグサイトに到着。駅からぞろぞろ流れる人に紛れて進んでいき、さながら文化祭前夜のようなドキドキ感に包まれます。

まだ元気だった頃。楽しそう

無事プレスパスを頂いて入場。閉会が19時ということで、14時から5時間あれば充分だろうと高をくくっていたら、びっくりするぐらい全く時間が足りませんでした。今回最も反省しなければならない点です。

マップ

会場内は人であふれていて、西と南それぞれ1階と4階にブースが広がっています。予想をはるかに超える広さで思わず「あ、無理かも」と呟いてしまい、不穏な空気が漂う…

ライブペイントがそこらじゅうで行われている

ウルトラジャンプで新人賞佳作を取り、本誌デビューしている内田慎之介さん

デザフェスの醍醐味といえば、ライブペイント。そこらじゅうでクリエイターさん達が生で絵を描いているという贅沢な空間が広がります。
気になったらその場で声を掛けられる(人によっては集中しているのでNGですが)のもデザフェスならではです。

あの きくちゆうきさんも

背丈より少し高いぐらいのキャンバスから、高さ3.6m×幅8.0mの脚立に登らないと届かないぐらい大きなキャンバスまで。ほとんどの方は土曜日に途中まで完成させ、日曜日に仕上げるという流れのようでした。来場者の方の中には、固唾をのんでジッと絵の行く末を見守り続ける方も。
無限に時間があれば筆者もそうしたいところ、ゆっくり周っていたらどう考えても終わらないため少々急ぎ足で進みます。

不思議な人たちが沢山いる

エコダパス(スーパー江古田)さん。「フリータコ」って書いてありました

動物の被り物をした人やかっこいい衣装を着た人などが普通に歩いているので、こんなタコが居ても驚かなくなるようになってしまうほど。
バーチャルスーパーの店長らしく、写真を撮ったらすごく高い声で「ありがと~!」と言っていました。全然よくわかりませんがかわいい。

ワンコインランウェイで脚光を浴びる

南館ではワンコインランウェイなるものが。500円(税込)で約170mのレッドカーペットの上を闊歩できるようです。

結構長い

しばらくながめていると、オオカミや犬(?)、和装をした人、花のモチーフを被った人など、多種多様な方々が颯爽と歩いていました。
たしかに普通に生活していればランウェイを歩く体験なんて中々できないものなので、こういったイベントは興味深いですよね。流石にいつか歩いてみたい気もします。しかし何を着よう…

クリエイターさんの商品を購入!財布が空に

タケダヒロキさん

海外のメディアでも取り上げられている、水彩の色鮮やかで繊細な画風が特徴のタケダヒロキさんの作品。デザフェスへの出店は今回で最後とのことで、10年間の集大成に吸い寄せられるように人だかりができていました。

動物だけでなく銃や車など無機物の作品もあり、目移りするばかり。同行者は悩みに悩んでこの2枚を購入していました。かなり混んでいたのでゆっくり選ぶのは厳しそうでしたが、実際に作品を目にしながら選ぶことができるというのも嬉しい。

松村上久郎さん

とてもめんこい絵柄

筆者が癒しを求めてYouTubeの配信をよく観ているバンド・デシネ(フランス語圏の漫画)作家の松村上久郎さん。可愛いペン画と、それに溶け込むような柔らかい雰囲気の松村さん本人。到着したときはちょうど体育座りでなにかを食べていて、思わず「わ、本物だ!」と慄いてしまいました。
普段は北海道で創作されているので、今回はるばる東京上陸の機会ということならば、これは声を掛けるしかない。

仏のようなまちゅむらさんと何も話せなかった筆者

ライブペイントしながらご飯を食べながらと、常に人が集まっていて忙しそうでしたが、写真もサインも快く受けて頂きました。うれしい。こうやっていつもネットでしか接点のない方と実際に会ってお話しできると思うと、デザフェスに通いたくなる気持ちもわかります。

うわちょり

せっかくクッションキーホルダーの裏にサインを貰ったのに、冷静に考えたらバッグに付けて雨なんかに降られては大変だという事に気付き、デスクの上に置いて眺めています。

銀久-GINKYU-さん

おちゃめ

続いて、ハンドメイドシルバーアクセサリーの銀久-GINKYU-さん。店主の方のノリが良くて思わず撮ってしまいました。
一つひとつのリングに細かいデザインが描かれていて、さまざまなカラーのものがあります。「普段使い出来るシルバーアクセサリーを、お手軽価格で購入していただける」をコンセプトに、普段は兵庫の自家工房にて1人で制作販売されているそうです。

同行者が日が暮れるほどの時間をかけて悩み、こちらの2つを購入していました。ものすごく細かくデザインされていて永遠に眺めていられる…ハンドメイドというのが信じられないほど種類があったので、ほかのお客さんも血眼になってどのデザインにするかを選んでいました。

LINEの友達登録をしたらその場でガチャガチャができる!ということで挑戦したところ、同行者が見事パーツをゲット(写真右上)。普通に売り物として出されていたもので、かなりの確率だったということでひと盛り上がり。流石に日頃の行いが良すぎたか…家宝にするとのことでした。

富樫ろうそく店さん

こんなにあったら選べない

続いて、山形県鶴岡市名産 手描き絵ろうそく製造本舗、富樫ろうそく店さんです。
伝統的な絵柄が手描きでろうそくに描かれているという、なんとも美しい商品たちが並び、全く決められる気配がありません。かつては参勤交代で幕府への献上品として重宝されていたそうなので、いざ将軍の気持ちになって選びにかかります。

お店の方がすごく可愛い上に、説明も丁寧にして下さって好きになりました

気になりすぎた水に浮く丸いろうそくを2つと、ミニろうそくを購入。買ったは良いものの、あまりに可愛いのでもったいなくてしばらく使え無さそう。
山形県の店舗では絵付け体験もやっているようで、これは必ず行かなければならないです。

DADA COINさん

異彩を放つコインたち

実は以前別のイベントでも遭遇し、購入させて頂いたDADA COINさん。興奮気味に「わ、これ前買ったところだ!」と言ったら「ありがとうございます(笑顔)」と返してくださいました。恥ずかしい奴ですね。
DADA COINさんでは世界各国の本物のアンティーク&ヴィンテージコインを加工した指輪や透し彫りペンダントトップなどが販売されています。

細かい細かい穴をあけ、このような糸ノコを使って透かし彫りをしているよう。繊細な作業すぎて眩暈が…

COMMISSIONERS OF CURRENCY MALAYA 1950…ほう…

前回は日本の硬貨のリングを買ったので、今回は海外のものにしました。前回同様専用の袋に入れて頂き、これまた絶妙なヴィンテージ感にわくわく。
一つひとつさまざまな順路を通って日本にたどり着いたかと思うと、同じ種類の硬貨でもそれぞれの味があるような気がして選ぶのも楽しいです。マラヤというあまり馴染みのない国名が書いてありました。一つ賢くなった気がします。

フードエリア・カフェエリアも充実!

氷けずり、食べ損ねた…

朝から周る人でも、腹ごしらえは安心。フードエリアには食べ物や飲み物が並んでいました。とはいえ昼時は人気店には長蛇の列ができていて、席の確保にも苦戦。
ずっと歩いていると想像以上に体力を消耗するので、次からは早い段階で一休みすることを心に決めました。

それにしても曇天

屋上にはフードカーも出ていて、広がる空の下ここで座って一休みすることも可能。熱気に当てられた心身をしばし冷まします。
本当はゆっくりしたかったところ、陽が落ちてきたこの時点でも全然周りきれていないという状況に焦り、椅子を横目に休むことなくスタスタ歩き続けました。
悔しかったので後々カフェエリアでシフォンケーキとどら焼きを購入しましたが、次は会場内でゆっくりお茶などをする時間を確保したいものです。

ショーステージではライブも

ちょうど演奏が終わってしまった

中心のショーステージでは特殊部隊みたいな人たちがバンド演奏をしていたり

アーティストの方々が歌ったり踊ったり…
吹き抜け部分からは常になにかの音楽が聴こえていて賑やかでした。イラスト、アクセサリー、雑貨、フード、音楽…とまさにカルチャー全部詰め状態の会場内。熱気に溢れていて”ずっとなんか暑い”という、久々のフェスならではのカオス感にもまた興奮しました。

最後は「暗いブースエリア」

男性もメイド服を着ます

西4階では、会場の照明が消された「暗いブースエリア」が出現。ランプなど光る系の作品がずらっと並んでいました。加えて、ライトを光らせてDJをやっている人や、暗闇で映えるライブペイントしている人などなど…心なしかここに居る方々からは若干のアングラ風味が感じられます。

bobhattoriさんの作品。暗いブースにそびえ立つ文字たち

何時間も普通のエリアを周ったあとにたどり着いたので、新鮮味もありテンション爆上がり。ランプ系は暗い場所のほうがよく見えますし、暗い中に照らされるライブペイントの迫力はまた一味違います。
ラスト10分でここを駆け回り、名残惜しさに引きづられながら会場をあとにしました。

あっという間に19時。燃え尽きた…

ほとんど休むことなく歩き続けること約5時間、脚を棒にしながら諦めることなく全エリアに足を運んだものの、ワークショップエリアなど見切れなかったブースも多々ありました。正直体力は完全にゼロ…それでも、ものすごく充実した1日となりました。
なによりクリエイターさんたちが皆さん楽しそうに創作し、嬉しそうに来場者の方々と顔を合わせているという空間が幸せの大塊。日本全国(世界各国?)で創作をされている方々が一堂に会し、各地からそれを楽しみに人々がやってくる…
クリエイターとして生活していくことは楽なことばかりではないと思いますが、それでも創作活動というものに希望しか感じない唯一無二のイベントかもしれません。
次回は教訓を活かして、もっと早くから行こうと思います…

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投稿者プロフィール

Travel Work 編集部 - 浅野
Travel Work 編集部 - 浅野
週休4日を目指して日々奮闘中のトラベルワークの編集部員。
さまざまなメディアのディレクション業務を経て、最近は自社メディア成長に血を注いでいます。

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